【↓】日経平均 大引け| 急落・一時600円超安、米株急落受け売り殺到 (2月5日)

市況
2018年2月5日 17時06分

日経平均株価

始値  22921.16

高値  22967.69(09:02)

安値  22659.43(13:04)

大引け 22682.08(前日比 -592.45 、 -2.55% )

売買高  18億8189万株 (東証1部概算)

売買代金 3兆5671億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は続急落、米株急落を引き継ぎ一時下げ幅は600円超に

2.予想以上の雇用統計を受け米長期金利が上昇、NYダウは記録的な下げ

3.リスク許容度の低下した機関投資家の売りにヘッジファンドの先物売りが加わり下げ加速

4.世界景気拡大で買われてきた機械、非鉄、原油関連株などの下げが顕著

5.全体の93%の銘柄が下落する全面安、売買代金は3兆5000億円超に

■東京市場概況

前週末の米国市場では、NYダウは665ドル安と急反落、9年2ヵ月ぶりの下げ幅を記録。市場予想を上回る米雇用統計を受け、長期金利の急上昇を嫌気する売りが殺到した。

週明けの東京市場では米国株の急落を受けて朝方から大きく売り優勢に傾き、日経平均株価は一時600円を超える下げをみせた。

5日の東京市場は前週末の米国株市場でNYダウが665ドルの下げをみせたことを受け、リスクオフの流れが加速した。外国為替市場ではドル安・円高基調が一服したものの、売り圧力は一段と強い。米国株市場では1月の雇用統計発表を受けた米長期金利の急上昇が急落の引き金となったが、リスク許容度の低下した海外投資家の売りに加え、ヘッジファンドなど短期資金の先物を絡めた仕掛け的な売りが下げを助長した。特に機械セクターや非鉄・原油関連など、世界景気拡大で買われてきた銘柄に売りが目立つ。東証1部の値下がり銘柄数は1900を超え、93%が下落する全面安商状。日経平均は前週末に続く急落で2日間の下げ幅は800円強に達した。また、昨年来高値をつけた1月23日との比較では1400円を超える大幅な調整となっている。売買代金は3兆5000億円を上回った。

個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが安く、ファーストリテイリング<9983>も大幅安。東京エレクトロン<8035>、キーエンス<6861>、日本電産<6594>なども売られた。フジクラ<5803>、グランディハウス<8999>、寿スピリッツ<2222>などが急落、日本コークス工業<3315>、オルトプラス<3672>なども大きく下げた。SGホールディングス<9143>、日本板硝子<5202>も下値を探る展開となった。

半面、売買代金トップのソニー<6758>が上昇、ホンダ<7267>も買い優勢だった。アイスタイル<3660>、GSIクレオス<8101>が急騰、日本光電<6849>も値を飛ばした。昭和電線ホールディングス<5805>、フィックスターズ<3687>、フジ・メディア・ホールディングス<4676>なども買いを集めた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はホンダ <7267> 、ソニー <6758> 、富士フイルム <4901> 、エーザイ <4523> 、宇部興 <4208> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約11円。うち6円はホンダ1銘柄によるもの。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、ファナック <6954> 、京セラ <6971> 、信越化 <4063> 、ソフトバンク <9984> 。押し下げ効果は約156円。

東証33業種のすべての業種が下落。下落率の小さかった上位5業種は(1)空運業、(2)保険業、(3)輸送用機器、(4)電気・ガス業、(5)その他製品。一方、下落率の大きかった5業種は(1)石油石炭製品、(2)非鉄金属、(3)鉱業、(4)ガラス土石製品、(5)金属製品。

■個別材料株

△テリロジー <3356>

カイカ <2315> [JQ]と資本提携契約を締結。

△IGポート <3791> [JQ]

ネットフリックスとの提携を引き続き材料視。

△高度紙 <3891> [JQ]

4-12月期(3Q累計)経常は5.2倍増益で着地。

△りらいあ <4708>

4-12月期(3Q累計)経常が8%増益で着地、10-12月期も49%増益。

△昭電線HD <5805>

今期経常を15%上方修正、6期ぶり復配へ。

△エアーテック <6291>

前期経常を38%上方修正、配当も5円増額。

△DACHD <6534> [東証2]

4-12月期(3Q累計)経常は46%増益で着地。

△日本光電 <6849>

4-12月期(3Q累計)経常は15%増益で着地。

△三共興 <8018>

4-12月期(3Q累計)経常は19%増益、通期計画を超過。

△クレオス <8101>

4-12月期(3Q累計)経常は96%増益、通期計画を超過。

▼フジクラ <5803>

今期経常を8%下方修正。

▼グランディ <8999>

今期経常を一転16%減益に下方修正。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)アイスタイル <3660> 、(2)クレオス <8101> 、(3)日本光電 <6849> 、(4)昭電線HD <5805> 、(5)ショーワ <7274> 、(6)Fスターズ <3687> 、(7)キング <8118> 、(8)りらいあ <4708> 、(9)宇部興 <4208> 、(10)エアーテック <6291>

値下がり率上位10傑は(1)フジクラ <5803> 、(2)グランディ <8999> 、(3)インソース <6200> 、(4)寿スピリッツ <2222> 、(5)クロップス <9428> 、(6)みらかHD <4544> 、(7)日本コークス <3315> 、(8)パラカ <4809> 、(9)荒川化 <4968> 、(10)プリマ <2281>

【大引け】

日経平均は前日比592.45円(2.55%)安の2万2682.08円。TOPIXは前日比40.46(2.17%)安の1823.74。出来高は概算で18億8189万株。値上がり銘柄数は118、値下がり銘柄数は1930となった。日経ジャスダック平均は4169.26円(101.00円安)。

[2018年2月5日]

株探ニュース

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