本日注目すべき【好決算】銘柄 ヨータイ、UT、ハピネット (8日大引け後 発表分)

注目
2018年2月9日 7時00分

8日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

ヨータイ <5357>   ★今期経常を一転64%増益・最高益に上方修正

◆18年3月期の連結経常利益を従来予想の14億円→33億円に2.4倍上方修正。従来の30.5%減益予想から一転して63.9%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。世界景気の回復を追い風に、鉄鋼や非鉄、電子部品向け耐火物の受注が想定以上に伸びる。中国の環境規制強化などで高騰する原料コストを吸収し、大幅増益に転じる。

予想PERが14.0倍→5.5倍に急低下し、割安感が強まった。

UT <2146> [JQ]  ★今期最高益予想を20%上乗せ

◆18年3月期の連結経常利益を従来予想の41億円→49億円に19.5%上方修正。増益率が22.7%増→46.7%増に拡大し、従来の10期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。人手不足が長期化するなか、活況な半導体・電子部品分野や単価の高い完成車メーカーへの人材派遣が伸びる。

アイロムG <2372>   ★今期経常を38%上方修正

◆18年3月期の連結経常利益を従来予想の8億円→11億円に37.5%上方修正。増益率が2.9倍→4.0倍に拡大する見通しとなった。がん領域をはじめとする臨床試験の複雑化・高度化を背景に単価が上昇するうえ、利益率の高い臨床薬理試験の受託増加も寄与し、採算が想定より上向く。円安による為替差益の増加も上振れに貢献する。

日本化 <4092>   ★今期経常を48%上方修正

◆18年3月期の連結経常利益を従来予想の23億円→34億円に47.8%上方修正。減益率が33.5%減→1.7%減に縮小する見通しとなった。半導体材料やセラミック材料といった機能品の販売が想定より伸びることが寄与。

予想PERが13.1倍→8.7倍に急低下し、割安感が強まった。

イハラサイエ <5999> [JQ]  ★今期経常を11期ぶり最高益に上方修正、配当も13円増額

◆18年3月期の連結経常利益を従来予想の26億円→33億円に26.9%上方修正。増益率が3.6%増→31.5%増に拡大し、11期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。半導体・液晶製造装置向けを中心に継ぎ手やクリーンバルブの受注が伸び、売上が計画を14.3%も上回ることが利益を押し上げる。

業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の32円→45円(前期は35円)に大幅増額修正した。予想PERが12.8倍→9.6倍に低下する一方、期末配当利回りは2.0%に上昇し、割安感が強まった。

タングス <6998> [東証2]  ★今期経常を39%上方修正

◆18年3月期の連結経常利益を従来予想の6.7億円→9.3億円に38.8%上方修正。増益率が16.5%増→61.7%増に拡大する見通しとなった。海外で衛生用品向けロータリーカッターの販売が好調なうえ、電子部品向けの電極や金型も伸びる。

予想PERが16.4倍→11.3倍に急低下し、割安感が強まった。

助川電気 <7711> [JQ]  ★上期経常を33%上方修正、通期も増額

◆18年9月期上期(10-3月)の経常利益(非連結)を従来予想の2.4億円→3.2億円に33.2%上方修正。半導体製造装置関連向け温度測定・ヒーター製品の販売が好調で、売上が計画を上回ることが寄与。

併せて、通期の同利益を従来予想の3.8億円→4.6億円に21.0%上方修正。増益率が9.0%増→31.9%増に拡大する見通しとなった。

ハピネット <7552>   ★今期経常を15%上方修正、配当も10円増額

◆18年3月期の連結経常利益を従来予想の40億円→46億円に15.0%上方修正。増益率が15.0%増→32.2%増に拡大する見通しとなった。クリスマス・年末年始商戦で「ニンテンドースイッチ」の本体とソフトの販売が好調だったことが寄与。

業績好調による特別配当10円を上積みする形で、今期の年間配当を従来計画の30円→40円(前期は35円)に大幅増額修正した。予想PERが12.2倍→10.3倍に低下し、割安感が強まった。

日エスコン <8892>   ★今期経常は45%増で11期ぶり最高益、2円増配へ

◆17年12月期の連結経常利益は前の期比67.5%増の59.8億円に伸びて着地。続く18年12月期も前期比45.3%増の87億円に拡大し、11期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期も分譲マンションの販売を主力とする不動産販売事業の収益拡大を見込む。

併せて、今期の年間配当は前期比2円増の20円に増配する方針とした。予想PERが8.5倍→7.7倍に低下する一方、配当利回りは2.94%に上昇し、割安感が強まった。

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