13日の香港市場概況:ハンセン1.3%高で3日ぶり反発、ITハイテク関連に買い

市況
2018年2月13日 18時07分

13日の香港市場は値上がり。主要51銘柄で構成されるハンセン指数が前日比379.90ポイント(1.29%)高の29839.53ポイントと3日ぶり、本土企業株で構成されるH株指数が104.20ポイント(0.88%)高の12004.51ポイントと7日ぶりにそれぞれ反発した。売買代金は1288億200万香港ドルにやや縮小している(12日は1349億600万香港ドル)。

本土株高が買い安心感を誘う流れ。中国人民銀行(中央銀行)の資金供給などを好感し、上海総合指数は続伸した。人民銀は13日、金融政策ツールの「中期流動性ファシリティ(MLF)」を通じ、資金供給を実施したと発表している。新規融資の伸びも好感された。今年1月の元建て新規融資額は予想を上回り、月次ベースで過去最大を記録している。昨夜の米株高も追い風となった。

ハンセン指数の構成銘柄では、ITハイテク関連株の上げが目立つ。光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が5.7%高、小型電子部品メーカーの瑞声科技HD(AACテクノロジーズ:2018/HK)が3.4%高、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が3.1%高で引けている。舜宇光学は17年通期業績の大幅増益を予告した。時価総額上位の金融株もしっかり。

半導体セクターも買われる。ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が1.6%高、同業の華虹半導体(ファホンセミコンダクター:1347/HK)が5.6%高、ICパッケージング・テスティング機器最大手のASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が1.7%高と値を上げた。

消費関連セクターも物色される。ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が4.5%高、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が3.8%高、乳製品メーカーの中国蒙牛乳業(2319/HK)が3.4%高と上昇した。

中国の不動産セクターも高い。中国金茂HD(817/HK)が5.7%、雅居楽集団HD(3383/HK)が4.8%、中国恒大集団(3333/HK)が4.0%、広州富力地産(2777/HK)が5.0%、首創置業(2868/HK)が4.3%、万科企業(2202/HK)が1.7%ずつ値上がりした。

本土市場は続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.98%高の3184.96ポイントで取引を終えた。時価総額上位の金融株が相場をけん引。不動産株も急伸した。消費関連株、自動車株、資源・素材株、インフラ関連株なども物色されている。

【亜州IR】

《CS》

提供:フィスコ

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