14日の香港市場概況:ハンセン2.3%高で続伸、銀行セクターに買い

市況
2018年2月14日 18時07分

14日の香港市場は値上がり。主要51銘柄で構成されるハンセン指数が前日比676.07ポイント(2.27%)高の30515.60ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が256.48ポイント(2.14%)高の12260.99ポイントとそろって続伸した。売買代金は1106億1500万香港ドルにやや縮小している(13日は1288億200万香港ドル)。

昨夜のNYダウが3日続伸するなかで、投資家心理が上向いた。この日の本土株が中盤から切り替えし、続伸で取引を終えたことも好感されている。香港の各指数は引けにかけて上げ幅を広げた。

ハンセン指数の構成銘柄では、業績期待のある銀行株が高い。香港拠点の恒生銀行(ハンセン銀行:11/HK)が7.8%、中銀香港(BOCホンコン:2388/HK)が4.3%、中国本土拠点の中国建設銀行(939/HK)が4.5%、中国工商銀行(1398/HK)が3.5%ずつ上昇している。恒生銀行に関しては、ブローカー各社が強気な投資判断を相次ぎ示したこともプラスだ。同行は来週20日に17年通期業績を報告する予定となっている。

本土系不動産セクターも上げが目立つ。保利置業集団(ポリー・プロパティ:119/HK)が9.3%高、中国海外発展(688/HK)が6.1%高、華潤置地(1109/HK)が3.5%高と上昇した。人民解放軍系・中国保利集団傘下デベロッパーの保利置業集団に関しては、「17年通期の純利益は28倍以上に拡大する」との見通しを明らかにしたことが支援材料となっている。

非鉄やセメント、鉄鋼など素材セクターもしっかり。洛陽モリブデン集団(3993/HK)が3.8%高、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が3.0%高、中国建材(3323/HK)が3.6%高、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が2.3%、鞍鋼(347/HK)が4.3%高、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が3.8%高と値を上げた。

本土市場は3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.45%高の3199.16ポイントで取引を終えた。素材株が高い。消費関連株、自動車株、金融株、不動産株、バイオ医薬関連株なども買われた。

なお、春節(旧正月)で本土市場は15~21日が休場。香港市場は15日が半日立ち会い、16日から19日が休場となる。

【亜州IR】

《CS》

提供:フィスコ

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