エヌエフ回路が大幅続伸、量子コンピューター関連として思惑再燃
エヌエフ回路設計ブロック<6864>が大幅続伸、一時7.5%高に買われた。前日に8%強の急反騰をみせたが、きょうも継続的な買いを呼び込んでいる。アナログ技術に強みを持つ電子計測器開発メーカーで、カスタム応用機器、電源機器などいずれも好調に受注を伸ばしている。18年3月期は本業のもうけを示す営業利益を従来予想の6億1000万円から8億3000万円に大幅増額、前期比4割増の伸びが見込まれている。
スーパーコンピューターでは数千年を要する演算をわずか数時間で完結するともいわれる量子コンピューターの実用化に日本でも官民を挙げて取り組みを本格化させている。直近、NEC<6701>は量子コンピューターを2023年までに実用化するため研究人員を増員、また日立製作所<6501>は量子コンピューター並みの性能を持つ新型計算機の試作品を今夏にネット上で無償公開する方針が伝わるなど、ここにきて量子コンピューターを巡る動きが再び風雲急を告げている。そのなか、エヌエフ回路は同分野に必須とみられる微小信号増幅装置のスペシャリストとして存在感を示している。
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)