話題株ピックアップ【夕刊】(3):トヨタ、セレス、YKT

注目
2018年2月16日 15時18分

■トヨタ自動車 <7203>  7,208円  +66 円 (+0.9%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が強さを発揮。米国株市場ではNYダウをはじめ主要株価指数が連日戻り足をみせているが、外国為替市場では1ドル=106円近辺で推移し、一時大台を割り込む寸前までドル安・円高が進んだ。輸出採算悪化に対する懸念が為替感応度の高い自動車株にはネガティブに働いているが、一方実需面からは米国など好調経済を背景に高水準の自動車販売需要が続くことが予想され、下値を売り込む動きは限られている。

■共同ピーアール <2436>  2,208円  +400 円 (+22.1%) ストップ高   本日終値

共同ピーアール<2436>がストップ高。株価は前日まで3連騰で水準を290円強切り上げていたが、きょうは一気に値を飛ばす展開でマーケットの注目を集めている。同社は独立系のPR会社で企業パブリシティ活動支援やコンサル業務を展開している。同社は15日取引終了後、インフルエンサーマーケティング事業を主力とするVAZと資本・業務提携することを発表。また、新東通信を引受先とする9万7532株の第三者割当増資を実施することも合わせて発表しており、これを材料視する買いが集中する形となった。

■ブレインパッド <3655>  2,394円  +244 円 (+11.4%)  本日終値  東証1部 上昇率8位

ブレインパッド<3655>が3日ぶりに反発。同社は15日、河川のコンクリート護岸の劣化度合いを、AI(人工知能)で自動判定するサービス「GoganGo(ゴガン・ゴー)」を八千代エンジニヤリング(東京都台東区)と共同開発したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。このサービスは、洪水を安全に流す役割を担う河川のコンクリート護岸を撮影した画像をディープラーニング(深層学習)で解析し、コンクリートのひび割れなどの劣化の有無を自動判定するもの。ブレインパッドが開発したアルゴリズムを基に、汎用性や教師データ(事前にデータを与え、教師のようにみなすデータのこと)の品質担保、劣化指標の定義の観点でより実用的に改良したものが搭載されている。

■セレス <3696>  1,702円  +172 円 (+11.2%)  本日終値  東証1部 上昇率9位

セレス<3696>やSBIホールディングス<8473>、インフォテリア<3853>といった仮想通貨関連株が高い。足もとでビットコイン価格が上昇していることを評価する買いが入った。大手仮想通貨交換会社ビットフライヤーによると16日には1ビットコイン=109万円台に上昇。昨年12月に200万円を超えていたビットコイン価格は今月7日には60万円台まで下落したが、その後、反発基調となり100万円を奪回してきている。

■日本エアーテック <6291>  998円  +90 円 (+9.9%)  本日終値

日本エアーテック <6291> が急反発。15日に発表した17年12月期の経常利益(非連結)は前の期比45.3%増の7.4億円に拡大して着地。続く18年12月期も前期比2.3%増の7.6億円に伸びる見通しとなったことが買い材料視された。前期は半導体・液晶製造装置関連向けにクリーンブースの販売が好調だったほか、据付・保守サービスの売上も伸びた。また、大口案件の選択受注や標準品の販売増加も大幅増益の要因となった。今期は設備投資需要の増加を背景に、3期連続の増収増益を目指す。

■シーボン <4926>  3,255円  +255 円 (+8.5%)  本日終値

15日、シーボン <4926> が18年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の3.9億円→5.5億円に40.7%上方修正。増益率が7.3%増→50.9%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。人件費が想定を下回るほか、販売促進費の抑制や固定費の見直しなどが寄与し、採算が想定より上向く。

■YKT <2693>  705円  +55 円 (+8.5%)  本日終値

15日、YKT <2693> [JQ]が決算を発表。17年12月期の連結経常利益は前の期比50.3%減の2億3000万円に落ち込んだものの、続く18年12月期は前期比69.6%増の3億9000万円にV字回復する見通しとなったことが買い材料視された。今期は海外における自動車やスマートフォン関連の設備需要拡大を背景に、電子部品実装機などの販売が増加し、22.4%の大幅増収を見込む。

■NF回路 <6864>  3,440円  +255 円 (+8.0%)  本日終値

エヌエフ回路設計ブロック<6864>が大幅続伸。前日に8%強の急反騰をみせたが、きょうも継続的な買いを呼び込んだ。アナログ技術に強みを持つ電子計測器開発メーカーで、カスタム応用機器、電源機器などいずれも好調に受注を伸ばしている。18年3月期は本業のもうけを示す営業利益を従来予想の6億1000万円から8億3000万円に大幅増額、前期比4割増の伸びが見込まれている。スーパーコンピューターでは数千年を要する演算をわずか数時間で完結するともいわれる量子コンピューターの実用化に日本でも官民を挙げて取り組みを本格化させている。直近、NEC<6701>は量子コンピューターを2023年までに実用化するため研究人員を増員、また日立製作所<6501>は量子コンピューター並みの性能を持つ新型計算機の試作品を今夏にネット上で無償公開する方針が伝わるなど、ここにきて量子コンピューターを巡る動きが再び風雲急を告げている。そのなか、エヌエフ回路は同分野に必須とみられる微小信号増幅装置のスペシャリストとして存在感を示している。

■ファンデリー <3137>  1,688円  +116 円 (+7.4%)  本日終値

ファンデリー<3137>が大幅続伸。同社は15日取引終了後に、23年3月期の単独営業利益目標を20億円(18年3月期予想6億8100万円)とする中期経営計画を発表。これが買い手掛かりとなったようだ。主力のMFD(メディカルフードデリバリー)事業の売上高は91億円、営業利益は20億円を計画。WEB注文比率を現在の21%から65%に高めることを目指し、サービス体制の変更を図ることなどを掲げている。

●ストップ高銘柄

大村紙業 <3953>  2,500円  +500 円 (+25.0%) ストップ高   本日終値

ソースネクスト <4344>  639円  +100 円 (+18.6%) ストップ高   本日終値

理研グリーン <9992>  529円  +80 円 (+17.8%) ストップ高   本日終値

森組 <1853>  677円  +100 円 (+17.3%) ストップ高   本日終値

明豊エンタープライズ <8927>  706円  +100 円 (+16.5%) ストップ高   本日終値

など、7銘柄

●ストップ安銘柄

UFHD <4235>  1,718円  -500 円 (-22.5%) ストップ安   本日終値

日本精蝋 <5010>  389円  -80 円 (-17.1%) ストップ安   本日終値

以上、2銘柄

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