エヌエフ回路が急反発、量子コンピューター関連株人気が再燃
エヌエフ回路設計ブロック<6864>が急反発、一時335円高の3925円まで上値を伸ばす場面があった。1月30日につけた昨年来高値3775円を上抜き1990年10月以来27年4カ月ぶりの高値圏に進んだ。実質的な青空圏で戻り売り圧力から解放されている強みがある。アナログ技術に強みを持つ電子計測器開発メーカーで、微小信号増幅装置で抜群の実績を持つことから量子コンピューター関連の有力株に位置づけられている。
量子コンピューターはスーパーコンピューターでは千年を要する演算をわずか数時間で完結するともいわれ、今後は人工知能(AI)分野の発展でも大きなカギを握るとみられる。グループを挙げての「選択と集中」に舵を切っている富士通<6702>が量子コンピューターに極めて野心的に取り組んでいることで知られるが、ここにきて日立製作所<6501>が量子コンピューター並みの性能を持つ新型計算機の試作品を今夏にネット上で無償公開する方針を示しているほか、NEC<6701>が量子コンピューターの2023年実用化を目指して研究人員を増員する計画にあるなど、大手ハイテク企業が同分野を深耕する動きが加速している。
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)