【↓】日経平均 大引け| 反落、米金利上昇や円高でリスク回避の売り優勢 (2月22日)

市況
2018年2月22日 16時29分

日経平均株価

始値  21789.88

高値  21799.40(09:06)

安値  21626.85(10:30)

大引け 21736.44(前日比 -234.37 、 -1.07% )

売買高  13億4948万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆5902億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は反落、前日の米株乱高下や円高警戒で売り優勢

2.米10年債利回りがフシ目の3%に接近し、リスク回避ムードが強まる

3.取引時間中に為替が1ドル=107円10銭台まで円高が進んだことも嫌気

4.年度末を控え、国内金融機関などからの利益確定売りも下げを助長

5.鉄鋼株のほか水産、電力ガスなどディフェンシブ系銘柄の下げ目立つ

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは166ドル安と続落。米長期金利の上昇が嫌気され、終盤にかけてマイナス圏に沈んだ。

東京市場では、前日の米国株が乱高下した後に安く引けたことで、リスクを回避する動きが優勢となった。日経平均株価は一時340円超の下げをみせた。

22日の東京市場は、前日の米国株市場ではNYダウが一時300ドル超の上昇をみせたものの大引けは166ドル安と値を崩したことや、FOMCの議事要旨発表後に米10年債利回りがフシ目の3%近くまで上昇したことが嫌気されており、このネガティブな流れを引き継ぐ形で東京市場もリスクを避ける動きが強まった。取引時間中に外国為替市場でドル売り・円買いが進み、一時1ドル=107円10銭台まで円高が進んだことも売りを助長した。年度末を控え、国内金融機関からの利益確定を急ぐ動きなども反映された。業種別には33業種全面安で鉄鋼株への売りが目立ったほか、水産や電力・ガスなどディフェンシブ系の銘柄も軟調だった。ただ、個別には材料株の一角が買われ、大きく値を飛ばす銘柄も相次いだ。

個別では、ソニー<6758>、ファナック<6954>が軟調、大商いの任天堂<7974>も売りに押された。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも冴えない。日本エスコン<8892>が大幅安となり、日新製鋼<5413>、カカクコム<2371>も大きく売られた。大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>が下落、コムチュア<3844>、ショーケース・ティービー<3909>なども値を下げた。

半面、NTT<9432>が堅調、ブイ・テクノロジー<7717>も買い優勢。資生堂<4911>も堅調だった。土木管理総合試験所<6171>がストップ高、東洋炭素<5310>、スターティア<3393>、メンバーズ<2130>なども値を飛ばした。大塚ホールディングス<4578>が物色人気となったほか、セイノーホールディングス<9076>も上昇した。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は大塚HD <4578> 、資生堂 <4911> 、花王 <4452> 、NTT <9432> 、セブン&アイ <3382> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約16円。うち10円は大塚HD1銘柄によるもの。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、ファナック <6954> 、ソフトバンク <9984> 、信越化 <4063> 、京セラ <6971> 。押し下げ効果は約68円。

東証33業種のすべての業種が下落。下落率の小さかった上位5業種は(1)医薬品、(2)保険業、(3)情報・通信業、(4)小売業、(5)銀行業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)鉄鋼、(2)水産・農林業、(3)電気・ガス業、(4)鉱業、(5)空運業。

■個別材料株

△日本サード <2488> [JQ]

LINE法人向けサービスの販売・開発パートナーに認定。

△アダストリア <2685>

創業者の福田氏が完全復帰。

△メディアス <3154>

株式分割と優待拡充を引き続き好感。

△ワンダコーポ <3344> [JQ]

RIZAP <2928> [札証A]との資本業務提携を引き続き好感。

△アズジェント <4288> [JQ]

企業リスクをダークウエブから発見するサービスを開始。

△ミズホメディ <4595> [JQ]

マイコプラズマ核酸キットの国内製造販売承認を取得。

△土木管理 <6171>

「ロードス」を今春から段階的にサービス提供開始。

△ソラスト <6197>

1月訪問介護利用者数が前年同月比23.2%増。

△セイノーHD <9076>

SMBC日興証券が投資評価「1」でカバレッジを開始。

△TBSHD <9401>

三菱UFJMS証券が投資判断を引き上げ。

▼日電硝 <5214>

大和証券がレーティングを「3」へ引き下げ。

▼リコー <7752>

「最大1000億円の減損を検討」との報道。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)土木管理 <6171> 、(2)インソース <6200> 、(3)東洋炭素 <5310> 、(4)東亜DKK <6848> 、(5)エレマテック <2715> 、(6)スターティア <3393> 、(7)メンバーズ <2130> 、(8)平和 <6412> 、(9)アダストリア <2685> 、(10)TBSHD <9401>

値下がり率上位10傑は(1)シンクロ <3963> 、(2)ランド <8918> 、(3)日エスコン <8892> 、(4)ジャムコ <7408> 、(5)テクマト <3762> 、(6)クレオス <8101> 、(7)豊和工 <6203> 、(8)邦チタ <5727> 、(9)日新製鋼 <5413> 、(10)カカクコム <2371>

【大引け】

日経平均は前日比234.37円(1.07%)安の2万1736.44円。TOPIXは前日比15.44(0.88%)安の1746.17。出来高は概算で13億4948万株。東証1部の値上がり銘柄数は542、値下がり銘柄数は1455となった。日経ジャスダック平均は4073.05円(5.20円高)。

[2018年2月22日]

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