22日の米国市場ダイジェスト:NYダウは164ドル高、エネルギー株主導も金融株が上値抑える
■NY株式:NYダウは164ドル高、エネルギー株主導も金融株が上値抑える
22日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は164.70ドル高の24962.48、ナスダックは8.14ポイント安の7210.09で取引を終了した。週間新規失業保険申請件数が予想より減少したほか、株価下落を受けた買い戻しが広がり買いが先行。1月景気先行指数が予想を上振れたほか、原油相場の上昇が好感され上げ幅を拡大したものの、長期金利の下落で金融セクターに売りが広がり、上値の重い展開となった。セクター別では、不動産やエネルギーが上昇する一方で銀行や保険が下落した。
エネルギー会社のチェサピーク・エナジー(CHK)は決算内容が好感され大幅上昇。複合企業のユナイテッド・テクノロジーズ(UTX)は、事業分割の検討が報じられ堅調推移。一方で、ストリーミング端末のロク(ROKU)は、弱気な業績見通しが嫌気され大幅下落。インターネットラジオのパンドラ・メディア(P)は調整後純損失が予想よりも大きく、軟調推移となった。SNSのスナップチャット(SNAP)は、同アプリのデザイン変更に対する批判の高まりを受け下落した。
セントルイス連銀総裁は米経済を過度に減速しかねないとして、早急な利上げに懐疑的な見方を示した。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米長期金利の伸び悩みを意識してドル弱含み
22日のニューヨーク外為市場でドル・円は、107円09銭から106円60銭まで下落し、106円73銭で引けた。米先週分新規失業保険申請件数が予想を下回り労働市場のひっ迫を再確認、米7年債入札の結果は低調となったものの、米10年債利回りは節目となる3%手前で伸び悩んだため、ドルの利食い売りが優勢となった。ユーロ・ドルは、1.2265ドルから1.2352ドルまで上昇し、1.2328ドルて引けた。ユーロ・円は、一時131円29銭まで売られたが、131円95銭まで戻した。ポンド・ドルは、1.3877ドルから1.3989ドルまで上昇した。ドル・スイスは、0.9383フランから0.9326フランへ下落した。
■NY原油:大幅反発で62.77ドル、原油在庫減少やドル安を意識
NY原油先物4月限は大幅反発(NYMEX原油4月限終値:62.77 ↑1.09)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は前日比+1.09ドルの62.77ドルで取引を終えた。通常取引の時間帯で63.09ドルまで買われた。米エネルギー情報局(EIA)が22日公表した石油在庫統計で原油在庫は増加予想に反して減少していたことや、ガソリン在庫の増加幅が市場予想を下回ったことが原油先物の上昇を促した。為替相場がドル安に振れたことや米国株の反発もプラス材料となったようだ。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 31.69ドル -0.18ドル(-0.56%)
モルガン・スタンレー(MS) 54.86ドル -0.24ドル(-0.44%)
ゴールドマン・サックス(GS)261.43ドル -1.97ドル(-0.75%)
インテル(INTC) 45.80ドル -0.14ドル(-0.30%)
アップル(AAPL) 172.50ドル +1.43ドル(+0.84%)
アルファベット(GOOG) 1106.63ドル -4.17ドル(-0.42%)
フェイスブック(FB) 178.99ドル +1.08ドル(+0.61%)
キャタピラー(CAT) 158.86ドル +3.63ドル(+2.34%)
アルコア(AA) 48.01ドル +0.46ドル(+0.97%)
ウォルマート(WMT) 92.77ドル +1.25ドル(+1.37%)
スプリント(S) 5.23ドル -0.12ドル(-2.24%)
《HT》
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