今週のマーケット展望「パウエルFRB議長の議会証言などに注目」~マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(飯村真由)

経済
2018年2月26日 9時37分

こんにちは、フィスコリサーチアナリスト飯村真由の「マネックス証券の気になるレポート」です。米国株が強い戻しを見せた一方で、日本株は昨年末を下回る水準での推移が続いていますね。さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、2月26日に配信されました。その中から今回は、同証券のチーフ・ストラテジスト、広木隆氏のレポート「今週のマーケット展望」の内容をご紹介いたします。

広木さんは高値への戻りを見せている米国株について、『米国市場が全値を戻せるか、それは市場全体の動きを表すS&P500が鍵を握る。現在S&P500は重要なポイントに差し掛かっている。200日移動平均に下ヒゲがタッチしたところで切り返し、6日連続陽線で6連騰してきたが25日移動平均に頭を抑えられた。 その後も取引時間中に25日移動平均の水準を試すも抜けなかった。先週末の金曜日は大幅高となったがちょうど25日移動平均の水準で終えている。3度目のトライで25日線をすっきり抜けるか重要なところだ』と分析しています。加えて『もうひとつテクニカル的な節目として意識されるのが一目均衡表の雲の上限。S&P500の株価はこの雲の上限にも接近している。25日線と雲の上限を同時に上抜ければ上値の視界が一気に広がろう』と見ています。

一方で日本株については、『戻りの鈍さが目立つ。ざっくり言って1月の高値2万4000円から2万1000円割れまで3,000円あまり下げ、2万2000円台に戻れないというのは3分の1戻しもできていない。まずは早急に2万2000円台を固めたうえで、半値戻しの水準である2万2500円の節目を試しにいくことが当面のターゲットである』とまとめています。

今週の重要イベントとしてパウエルFRB議長の議会証言に注目し、『従来予定されていた28日から1日前倒しされ、27日に実施される。パウエル議長は当然のようにバイアスのかからない議会証言ならびに答弁に努めると思われる。市場が荒れたあとだけになおさらだろう。FRBにとっての至上命題は金融政策の正常化を進めることだが、それには市場の安定が絶対条件。 市場をいたずらに動揺させないように、「タカ派的」とも「ハト派的」ともとられないように中立的な態度で臨むと思われる。しかし問題は、市場のほうが勝手に動くということがあることだ。市場が先に勝手に動いて、パウエル議長の発言が「タカ派的」だった(あるいは「ハト派的」だった)と後講釈的な説明がなされて、それが市場のコンセンサスになっていくということは往々にしてある。そういうことも「相場の一部」だと思って臨みたい』と考察しています。

飯村真由の「気になるレポート」はマネックス証券の「メールマガジン新潮流」に掲載されたレポートを飯村真由の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートをご確認くださいね。

フィスコリサーチアナリスト飯村真由

《DM》

提供:フィスコ

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