話題株ピックアップ【夕刊】(1):Vテク、スターマイカ、IIJ

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2018年2月28日 15時15分

■ブイ・テクノロジー <7717>  28,730円  +2,750 円 (+10.6%)  本日終値  東証1部 上昇率2位

ブイ・テクノロジー<7717>が急伸し、実質上場来高値を更新した。東海東京調査センターが27日付で、投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を2万5000円から4万円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同社はフラットパネルディスプレー(FPD)向けカラーフィルター露光装置や、モジュール検査装置などFPD製造装置を手掛けるメーカーで、中国及びや韓国で10.5世代FPD工場やスマホ用フレキシブル有機EL工場の建設ラッシュが続いていることや、量産効果などで、同センターでは18年3月期営業利益予想を会社側の120億円を上回る124億円と予想。また、19年3月期も同45%増の180億円と大幅増益を見込んでいる。

■スター・マイカ <3230>  2,170円  +159 円 (+7.9%)  本日終値  東証1部 上昇率8位

スター・マイカ<3230>は急伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が27日付で、投資判断を新規に「バイ」、目標株価2620円で新規にカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。同証券では、棚卸不動産の仕入れ進捗、リースバックや提携強化による仕入手法の多様化やリノベーションマンションの競争力向上などを背景として、中期的な利益成長が見込まれることに加えて、独自のビジネスモデルによりコンセンサスを上回る利益予想が期待できることや、拡大が続く中古マンション売買市場で保有戸数がトップであることなどを評価。18年11月期営業利益予想をコンセンサスの37億5000万円に対して42億5000万円と予想しているほか、19年11月期営業利益を52億7000万円と予想している。

■IIJ <3774>  2,449円  +162 円 (+7.1%)  本日終値

インターネットイニシアティブ<3774>が急動意、商いを膨らませ2300円近辺で収れんする5日・25日移動平均線を足場に一気に上放れてきた。同社は法人向けで高実績を持つネット接続サービスの草分けだが、今期は独自SIMを用いた格安スマートフォンも収益貢献する。デジタル通貨取引では大手金融機関や総合商社も引き込む形で決済サービスに参入しており、日本のキャシュレス化推進の旗頭としてマーケットの注目が高まっている。今後は金融グローバル化の流れのなか海外展開にも期待がかかる。

■クスリアオキ <3549>  6,360円  +330 円 (+5.5%)  本日終値

クスリのアオキホールディングス<3549>は4日続伸。27日の取引終了後に発表した2月度(1月21日~2月20日)の月次営業速報で、既存店売上高が前年同月比3.9%増と11カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。客数が同1.0%増と引き続き堅調に推移したほか、客単価が同2.9%増と今期に入ってもっとも伸長したことが寄与した。なお、全店ベース売上高は7店舗の出店効果もあり同17.3%増と2ケタ増を継続した。

■ベクトル <6058>  2,276円  +116 円 (+5.4%)  本日終値

ベクトル<6058>が大幅反発。この日、マイクロアド(東京都渋谷区)のマレーシア子会社でオンライン広告サービスを手掛けるマイクロアド・マレーシア(クアラルンプール)の全株式を取得し、子会社化すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。同社は、これまでに上海、北京、広州、香港、インドネシア、ベトナム、タイ、台湾に拠点を置いたほか、17年には韓国に子会社を展開するなど中華圏およびASEANを中心としたアジア地域での事業展開を進めており、今回の買収はその一環。新たにマレーシアに事業拠点を獲得することで、ベクトルのアジアにおけるプレゼンスアップを図り、マレーシアにおけるPRサービスやアドテクノロジーを活用したマーケティングサービスを展開するとしている。

■アトラエ <6194>  11,640円  +530 円 (+4.8%)  本日終値

アトラエ<6194>が3日ぶりに反発。きょう付の日本経済新聞で、「2020年9月期の単独営業利益を今期予想比で約5割増の10億円程度に引き上げる計画だ」と報じれており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、IT技術者の不足を追い風にサイト内での転職仲介が伸びていることを受けて、IT業界向け求人サイトの利用を伸ばすという。また、求職者の転職が成約するごとに企業から受け取る成功報酬の拡大も目指すという。

■ラクオリア創薬 <4579>  2,176円  +93 円 (+4.5%)  本日終値

ラクオリア創薬<4579>が大幅反発。27日の取引終了後、5-HT2B拮抗薬「RQ-941」の英国における第1相臨床試験が終了し、良好な安全性・忍容性と薬物動態が確認されたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。また、あわせて検討した有効性についても、腹部症状と便通異常の改善を示唆する結果を得たとしており、新しい作用機序に基づく下部消化器症状治療薬となることが期待できるとしている。

■ベルーナ <9997>  1,299円  +52 円 (+4.2%)  本日終値

ベルーナ<9997>が大幅反発。東海東京調査センターが27日付で、投資判断を新規に「アウトパフォーム」、目標株価1600円としてカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。同センターでは、中核である総合通販事業および専門通販事業中心に、今後も高い成長が続くと予想。また、通信販売業界のなかでも、同社が強みを持つターゲットは比較的競争が少ない50代以上ミセス層であり、さらに40代女性層の顧客獲得も進んでいることなどを評価している。

■ユーザベース <3966>  2,041円  +76 円 (+3.9%)  本日終値

ユーザベース <3966> [東証M]が大幅続伸し、上場来高値を更新した。27日、企業情報データベースを開発するBaseconnectと資本業務提携したと発表しており、これを好感する買いが向かった。ユーザベースが提供する企業・業界情報プラットフォーム「SPEEDA」、B2Bマーケティングプラットフォーム「FORCAS」などにBaseconnectの企業情報データベースを活用するほか、企業情報の構造化についての開発・研究を進めていく。資本面ではBaseconnectが実施する第三者割当増資を引き受ける。

■日本電子 <6951>  890円  +30 円 (+3.5%)  本日終値

日本電子 <6951> が続急伸し、昨年来高値を更新した。27日、18年3月期の連結経常利益を従来予想の27億円→43億円に59.3%上方修正。増益率が56.6%増→2.5倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。産業機器事業の収益が想定より上向くほか、円安効果も利益上振れに貢献する。また、法人税等・法人税等調整額の最新見込みなどを勘案し、最終利益も14億円→37億円に大幅上方修正している。

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