話題株ピックアップ【夕刊】(2):竹内製作所、ホトニクス、日エスコン
■竹内製作所 <6432> 2,590円 +87 円 (+3.5%) 本日終値
竹内製作所<6432>が大幅続伸。東海東京調査センターが27日付で、投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」へ引き上げ、目標株価を2450円から2970円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同センターでは、北米でインフラ整備やハリケーン災害後の復旧工事など、ミニショベル需要が拡大すると予想していることや、生産性が改善していることを要因として、18年2月期営業利益を136億円から146億円へ上方修正。また、19年2月期も1ドル=110円を前提として、前年比15.8%増益と大幅増益を予想している。
■ニュートンF <7169> 2,619円 +72 円 (+2.8%) 本日終値
ニュートン・フィナンシャル・コンサルティング <7169> [JQ]が3連騰し、上場来高値を連日で更新した。同社は保険代理店大手で派遣事業も手掛ける。27日、1月の新契約年換算保険料は前年同月比7.9%増の12.7億円だったと発表しており、これを好感する買いが向かったようだ。新契約年換算保険料は、年払いや一括払いなどの商品による支払方法の違いを調整し、保険会社が保険契約から1年間に得る収入の規模を示す指標。新契約年換算保険料は6ヵ月連続で前年比プラスとなった。
■浜松ホトニクス <6965> 4,300円 +95 円 (+2.3%) 本日終値
浜松ホトニクス<6965>が3日続伸し、実質上場来高値を更新した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が27日付で、投資判断「オーバーウエート」を継続し、目標株価を4200円から4700円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、18年9月期は高水準の設備投資が続くため償却負担が先行するが、下期からはX線CT関連、デンタル関連などの医療関連製品や手荷物検査関連などを中心に、投資回収が始まると予想。これに伴い18年9月期営業利益予想を255億円から266億円へ、19年9月期を同297億円から308億円へ、20年9月期を同339億円から353億円へ上方修正しており、株価は業績拡大を織り込む局面を迎えつつあるとしている。
■日本エスコン <8892> 1,019円 +21 円 (+2.1%) 本日終値
日本エスコン<8892>が3日ぶりに反発。この日午後、大阪府池田市に新規事業用地を取得したと発表しており、将来的な業績への貢献を期待した買いが入った。取得した事業用地は、阪急宝塚線「池田」駅から徒歩3分の駅至近にある敷地面積約734平方メートルの物件。同社では立地特性を生かした分譲事業などに取り組むとしている。
■プレサンス <3254> 1,687円 +34 円 (+2.1%) 本日終値
プレサンスコーポレーション<3254>が続伸し上場来高値を更新。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が27日付で、投資判断を「ホールド」から「バイ」とし、目標株価を1600円から2150円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、全国マンション供給ランキング上昇などで知名度向上により仕入や販売において恩恵を得ることによる成長拡大や、エリアや商品が多様化し競合市場を避け、安定的に利益計上できることによる持続的な利益成長への期待などで、18年3月期の営業利益予想を188億円から205億円へ、19年3月期を同210億円から245億円へ、20年3月期を同230億円から280億円へ上方修正。また、妥当PER水準を見直したとしている。
■岡部 <5959> 1,027円 +16 円 (+1.6%) 本日終値
岡部<5959>が続伸。岩井コスモ証券は27日、同社株の投資評価「B+」と目標株価1150円を継続した。17年12月期の連結営業利益は前の期比12%減の48億4400万円と3期連続で減益となったが、主力の建設関連製品事業では収益回復が進んだ。東京オリンピック関連工事など建設需要は堅調で、18年12月期の同利益は前期比9%増の53億円と回復に転じる見通し。PBRは1倍割れの水準にあるほか、中期的な成長期待の高まりから、株価は今後、上昇に転じる公算が大きいとみている。
■サムティ <3244> 1,912円 +26 円 (+1.4%) 本日終値
サムティ<3244>が反発。27日の取引終了後、現在開発中の「エスペリアホテル博多」に加ええ東京・大阪・京都・名古屋で5棟約900室のホテル開発を行うと発表しており、これを好感した買いが入った。同社では、中長期経営計画で「ホテル開発事業の展開」を重点戦略の1つとして掲げており、15年度から20年度まで5年間で約530億円(開発用地および建築費)のホテル開発投資を行うとしている。20年度の利益目標である経常利益100億円水準達成にも大きく貢献することが期待されている。
■ヤクルト本社 <2267> 7,660円 +100 円 (+1.3%) 本日終値
ヤクルト本社<2267>が反発。SMBC日興証券は27日、同社株の投資評価を「2」から「1」へ引き上げた。目標株価は8200円から1万2000円に見直した。大株主のダノンによる株式売却の発表を受け、株価は下落しているが、同証券では、「成長を加速させ、ガバナンス改善のトリガーになる」と予想。(1)海外の成長路線は不変で合弁事業の解消で新たな成長が開ける可能性(2)配当性向引き上げなどを通して適切な株主還元が可能となり、ガバナンスが改善する可能性――などを指摘。株価下落は買い好機とみている。
■Jティッシュ <7774> 1,386円 +18 円 (+1.3%) 本日終値
ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング<7774>が反発。午前10時30分ごろ、日本医療研究開発機構(AMED)が公募した18年度「再生医療の産業化に向けた評価基盤技術開発事業(再生医療等の産業化に向けた評価手法等の開発)」に、同社の申請事業「自家培養軟骨製品の製造法合理化のための基盤技術開発」が採択されたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回採択された事業は、再生医療製品の製造法合理化を目的に、自家培養軟骨ジャックにおける組織処理工程の自動化、工程検査の自動判定システムの確立などを行うというもの。今回の採択により同社では、自家培養軟骨製品の製造法の合理化を図るとともに、再生医療等製品の実用化・産業化の基盤整備を目指すとしている。なお、今回の採択に伴い、委託金収入が見込まれるが、事業実施が今年4月1日以降となるため、18年3月期業績に与える影響はないとしている。
株探ニュース