話題株ピックアップ【夕刊】(1):Jテック・C、東京綱、三菱総研

注目
2018年3月2日 15時17分

■Jテック・C <3446>  12,520円  +1,330 円 (+11.9%)  本日終値

ジェイテックコーポレーション<3446>が大幅高。2月28日に東証マザーズ市場に新規上場した最も新しいIPO銘柄で、上場初日はカイ気配のまま取引を終了。上場2日目の3月1日に公開価格2250円の4.3倍にあたる9700円で初値を形成した。同社は、大型の放射光およびX線自由電子レーザー施設向けX線ナノ集光ミラーを開発・製造・販売するオプティカル事業が主力で、主要顧客は公的研究機関と民間企業で長期継続性が見込まれるほか、各種自動細胞培養装置の開発・製造・販売を行うライフサイエンス・機器開発事業の技術力への評価も高く、成長性への期待も高い。また、全般相場が下落するなか、値動きの軽い直近IPO銘柄としても注目されたようだ。

■ソウルドアウト <6553>  4,040円  +190 円 (+4.9%)  本日終値

ソウルドアウト<6553>が大幅高。同社は1日、Supership(東京都港区)と共同で、Adgorithmics(東京都港区)のソーシャルマーケティングAI(人工知能)プラットフォーム「adgo」の提供を開始したと発表。「adgo」は、マルチチャネルでキャンペーン運用を最適化するためのマーケティングプラットフォーム。機械学習を用いて数百にわたるデータポイントからパターン分析やトレンド分析を行い、何百万ものパターン化した広告クリエイティブ、オーディエンスセグメント、カスタマージャーニーのコンビネーションをテストすることで、優れたデータ解析やマーケティングの最適化を行うことができる。

■松屋 <8237>  1,559円  +68 円 (+4.6%)  本日終値  東証1部 上昇率8位

松屋<8237>は大幅反発。1日の取引終了後に発表した2月売上速報で、銀座店と浅草店を合わせた銀座本店の売上高が前年同月比12.3%増となり、8カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。銀座店で曜日廻りによる土日数増や、春節期間のずれによるプラス効果要素が売り上げに大きく反映したほか、半期に一度のカード顧客様特別招待会「春の松美会・感謝祭」で春物が好調に推移したことが寄与。また、免税売上高も化粧品と時計が引き続き伸長した。

■東京製綱 <5981>  2,117円  +64 円 (+3.1%)  本日終値

東京製綱<5981>が反発。岩井コスモ証券が1日付で、投資判断「A」を継続し、目標株価を2400円から3000円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券によると、今下期から太陽光向けソーワイヤの需要回復が進んでおり、来期以降スチールコード事業の収益改善が進むほか、CFCC(炭素繊維複合材ケーブル)の拡販や海外インフラ需要の取り込みが進み、今後収益貢献が本格化する見通しだという。また、来期の大幅増益の確度が高まっていることに加えて、20年3月期営業利益80億円の達成に向けた中期的な成長期待も大きいとしている。

■三菱総合研究所 <3636>  3,425円  +70 円 (+2.1%)  本日終値

三菱総合研究所<3636>は堅調。グループの三菱総研DCSはきょう、米ユーアイパスの日本法人と国内でのリセラー契約を締結し、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)ソリューション「UiPath」の提供を開始したことを明らかにした。「UiPath」の取り扱い開始は、企業が取り組んでいる「生産性の向上」や「働き方改革に向けた業務効率化」に対する解決策のひとつとして、RPAソリューションが注目されていることが背景。DCSはこれまでにも大手金融機関や大手製造業の顧客を中心に、数多くのRPA導入プロジェクトに参画した実績がある。

■LINK&M <2170>  1,128円  +23 円 (+2.1%)  本日終値

リンクアンドモチベーション<2170>が全体波乱相場のなかで強さを発揮、値刻みこそ小幅ながらきょうで3日続伸となった。同社は組織や人事コンサルティング、キャリアスクール、人材紹介および派遣など幅広く手掛け、安倍政権の掲げる「働き方改革」でビジネスチャンスが膨らむとみられている。主力のコンサルティングのほか、モチベーションクラウドが好調で収益を牽引、営業利益は17年12月期に36%増益を達成したが、18年12月期も22%増益と大幅増益基調が続く見通しにある。輸出主力株に逆風が強いなか、内需の好業績株として買いを引き寄せている。

■大和工業 <5444>  3,170円  +45 円 (+1.4%)  本日終値

大和工業 <5444> が高い。SMBC日興証券が1日付で同社の投資判断「2(中立)」を据え置き、目標株価を3350円→3570円に引き上げたことが買い材料視されたようだ。リポートによると、鉄屑市況は高水準で電極をはじめとする資材コストが一段と上昇する公算が大きいが、19年3月期は鋼材の需給が比較的良好でH形鋼の値上げが進んでいる米国と日本がコスト上昇を吸収し、増益になると予想。また、米鉄鋼輸入規制は実現すれば同社に一定のプラス効果をもたらすと指摘している。

■伊藤園 <2593>  4,105円  -365 円 (-8.2%)  本日終値  東証1部 下落率トップ

伊藤園<2593>が大幅続落。1日の取引終了後、18年4月期の連結業績予想について、営業利益を226億円から220億円(前期比1.0%増)へ、純利益を140億円から123億5000万円(同9.8%減)へ下方修正したことが売り材料視された。和食や抹茶の世界的ブームや健康志向の高まりを背景に、海外で「お~いお茶」などの無糖茶飲料が順調に売り上げを伸ばしていることから、売上高は4925億円から4928億円(同3.6%増)へ上方修正した。ただ、国内で全国的な低温と大雪など天候不順の影響による販売不振があったほか、野菜飲料の原料高や運送費の負担増から採算が悪化。また、急激な円高進行による保有外貨建資産の評価損の計上や、米国の税制改正に伴う法人税等の追加計上も利益を圧迫した。なお、同時に発表した第3四半期累計(17年5月~18年1月)決算は、売上高3763億7100万円(前年同期比3.2%増)、営業利益163億1200万円(同5.9%減)、純利益89億4900万円(同22.6%減)だった。

■コスモHD <5021>  3,590円  -175 円 (-4.7%)  本日終値

コスモエネルギーホールディングス<5021>が大幅に3日続落。大和証券は同社株のレーティングを「3(中立)」から「4(アンダーパフォーム)」へ引き下げた。目標株価は3170円から2940円に見直した。足もとの株価は3000円半ばと同証券の目標株価を大きく上回っている。これは、18年度は精製マージンの影響で石油元売り各社が前年度比減益傾向となる場合も、同社はアブダビのヘイル油田の通期貢献で増益を確保する、との見方が株価を押し上げている可能性がある。しかし、同証券では同社も在庫評価益のはく落により前年度比減益を余儀なくされる可能性がある、とみている。

■新日鐵住金 <5401>  2,421円  -96 円 (-3.8%)  本日終値

新日鉄住金<5401>やジェイ エフ イー ホールディングス<5411>、神戸製鋼所<5406>、日新製鋼<5413>など鉄鋼株が軒並み安。トランプ米大統領は1日、鉄鋼とアルミニウムに対する輸入制限を発動する方針を表明。これを受け、日本から米国に向けた鉄鋼輸出に影響が出るとの懸念が膨らみ新日鉄住金など大手鉄鋼株には売りが膨らんだ。円高の進行も逆風となっている様子。一方、米国株式市場ではUSスチールなどの鉄鋼株が急伸している。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.