話題株ピックアップ【夕刊】(2):鴻池運輸、高島屋、トヨタ

注目
2018年3月2日 15時19分

■鴻池運輸 <9025>  1,761円  -69 円 (-3.8%)  本日終値

鴻池運輸<9025>に再評価余地が指摘されている。岩井コスモ証券は1日、同社株の投資判断「B+」と目標株価2000円を継続した。同社は、顧客企業の各種工程の業務を請け負う複合ソリューション事業が主力。18年3月期は、主力事業の伸長に加え、空港関連の好調持続で営業利益は前期比8%増の110億円と最高益の見込み。M&Aを交えた新規事業により、中長期的な成長が続くことが期待されている。

■高島屋 <8233>  1,036円  -37 円 (-3.5%)  本日終値

高島屋<8233>は3日続落。1日の取引終了後に発表した2月度の店頭売上速報で、高島屋単体と国内百貨店子会社を含む17店舗合計の売上高は前年同月比0.4%減となり、7カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。不安定な株式市場の心理的影響に加えて、月初の降雪も客足に影響した。また、日本橋店が前年に開催した店外催事の反動減も大きかった。商品別では、高額品の特選衣料雑貨や宝飾品に加え、堅調な動きが続く紳士服が前年を上回った一方、紳士雑貨や婦人服、婦人雑貨、リビング、食料品などは前年を下回った。なお、免税売り上げは同14.6%増だった。

■マンダム <4917>  3,545円  -120 円 (-3.3%)  本日終値

マンダム<4917>が続落。全般相場の下落に加えて、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が1日付で、投資判断を「オーバーウエート」から「ニュートラル」とし、目標株価を4200円から3700円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券では、現中計(18年3月期~20年3月期)は基盤構築のフェーズとしており、先行投資が負担となり、営業利益率は会社目標の10%を大きく超えないと判断し投資判断を引き下げたという。また、株価上昇のカタリストとして、業績を牽引する次のニッチ市場の開拓か、アジア市場の成長加速時期を待つとしている。

■三越伊勢丹 <3099>  1,202円  -38 円 (-3.1%)  本日終値

三越伊勢丹ホールディングス<3099>は3日続落。1日の取引終了後に発表した2月度の国内百貨店事業売上速報で、三越伊勢丹合計の既存店売上高は前年同月比3.5%増と9カ月連続で前年実績を上回ったが、全般相場が下落するなか好材料視する動きは限定的のようだ。厳しい寒さが続いたことで春物ファッションアイテムの動きは鈍かったものの、大都市圏店舗を中心にラグジュアリーブランドや宝飾時計などの高額品が客単価を押し上げ売り上げを牽引した。また、春節連休の時期ずれというプラス与件も寄与したことで免税売り上げも伸長し、特にラグジュアリーブランドや化粧品が高いシェアを占めた。

■Jフロント <3086>  1,857円  -51 円 (-2.7%)  本日終値

J.フロント リテイリング<3086>は大幅3日続落。1日の取引終了後に発表した2月度の売上速報で、百貨店事業の合計売上高は前年同月比3.2%増と11カ月連続で前年実績を上回ったが、全般相場が下落するなか好材料視する動きは限定的となった。2月度は、気温が平年より低く推移したことで婦人春物ファッションの動きが鈍かったものの、帽子・手袋は活発に動いたほか、バレンタイン商戦も好調に推移した。また、化粧品やラグジュアリーブランド、美術宝飾品も大きく売り上げを伸ばした。なお、大丸松坂屋百貨店の免税売上高は、同55%増と好調を維持した。

■トヨタ自動車 <7203>  6,916円  -168 円 (-2.4%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が総じて下落。前日の米国株市場でNYダウが400ドル以上の下げをみせたことで、リスク許容度が急低下した海外投資家による主力輸出株への売りが出ているほか、外国為替市場で1ドル=106円近辺まで円高が進行したことから、これによる輸出採算の悪化が自動車セクターには逆風となった。トランプ大統領が鉄鋼とアルミに追加関税を課す方針を示すなど、保護貿易主義の姿勢を強めていることもネガティブ材料。トヨタは今年に入って初の7000円大台割れとなっている。

■東京エレクトロン <8035>  20,460円  -350 円 (-1.7%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>が3日続落。前日の米国株市場ではNYダウなど主要指数が急落、外国為替市場でも1ドル=106円近辺の推移とドル売り・円買いが進んでおり、これを受けて半導体関連銘柄にも向かい風の強い環境となっている。前日に米国では半導体関連銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数が1.6%の下げで3日続落、個別にエヌビディアなどは4%超の下げをみせており、東京市場でも東エレクをはじめとする半導体関連の下げを誘発している。

■チヨダ <8185>  2,653円  -44 円 (-1.6%)  本日終値

チヨダ<8185>が続落。1日の取引終了後に発表した2月度の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比7.6%減と10カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。新ブランド「フワラク」のパンプスは販売好調が続いて累計販売30万足を達成し、グローバルブランドスニーカーの販売も堅調に推移したが、気温が低い日が続いたことから、春物商品の販売が伸び悩んだ。

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