話題株ピックアップ【夕刊】(1):ステラケミ、シノケンG、Fスターズ

注目
2018年3月6日 15時12分

■ステラ ケミファ <4109>  3,160円  +504 円 (+19.0%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

ステラ ケミファ<4109>がストップ高。6日付の日本経済新聞は、同社は「半導体の加工などに使う主力の薬液を値上げする」と報じた。原料の無水フッ素の価格が、中国での環境規制の強化もあり高騰していることから、薬液価格の30~40%引き上げを目指す、という。この値上げが実施されれば、同社の業績に寄与することが見込めるため、この日の同社株には買いが集まった。

■シノケングループ <8909>  3,235円  +407 円 (+14.4%)  本日終値

シノケングループ <8909> [JQ]が急反発し、上場来高値を更新した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が5日付で同社の投資判断「Buy(買い)」を継続し、目標株価を3500円→4100円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、相続増税対応によるアパート市場の需給悪化懸念から日銀統計の個人大家業向け融資は減少傾向にあるが、好立地が多い同社アパートには大きな変化がないとみている。また、高入居率を背景にアパート受注が増加基調であり、20年12月期までの新中計目標を達成可能と予想している。

■日本システムウエア <9739>  2,876円  +328 円 (+12.9%)  本日終値  東証1部 上昇率6位

NSW<9739>が急反発。大和証券は5日、同社株の投資判断を「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」へ引き上げた。目標株価は2570円から3220円に見直した。同社は独立系システムインテグレーター(SI)。組込みソフトウェア開発やLSI設計の需要増加が、同証券予想を上回っていることを投資判断引き上げの理由に挙げた。同証券では18年3月期の連結営業利益は前期比28%増の30億5000万円(会社予想24億円)、19年3月期の同利益は今期推定比14%増の34億7000万円を見込んでいる。

■日本電子 <6951>  934円  +86 円 (+10.1%)  本日終値  東証1部 上昇率9位

日本電子<6951>は大幅反発。同社は2月27日取引終了後、18年3月期通期の連結利益予想の上方修正を発表した。営業利益を30億円から40億円(前期比92.7%増)へ、最終利益を14億円から37億円(同6.2倍)へそれぞれ増額した。売上高は1050億円(同5.3%増)で据え置いた。営業利益および経常利益、最終利益について、為替動向および産業機器事業の利益増などを勘案し前回発表予想を上方修正した。日電子の株価は、業績上方修正発表翌日の28日には上昇したものの、その後は全体相場の急落地合いに連動して3日続落を強いられた。きょうは、全般地合い好転のなかで、業績上方修正を改めて評価した買いが入ったようだ。

■くらコーポレーション <2695>  7,150円  +640 円 (+9.8%)  本日終値

くらコーポレーション<2695>が急伸し昨年来高値を更新。5日の取引終了後に発表した第1四半期(17年11月~18年1月)の営業利益は前年同期比19.9%増の17億4700万円と好調だった。米国や台湾への出店もあり、客足が伸びたほか、竹の形をした器にすしを入れた「竹姫寿司」なども好評だった。18年10月期の連結営業利益は前期比7.4%増の68億1000万円を見込んでいる。

■フィックスターズ <3687>  9,190円  +770 円 (+9.1%)  本日終値

フィックスターズ<3687>が3日ぶり反発。世界初の量子コンピューター商用化に成功したカナダのDウェーブ社と提携しており、量子コンピューター関連の中核銘柄の1社として注目される。業績も18年9月期営業利益は前期比5.4%増の8億8000万円予想と増益基調を堅持しており、成長期待が強い。前日は全般地合い悪のなか大きく調整を入れたが、押し目買いニーズは強く、3月末の株主を対象に1対5株の株式分割を実施することで、その権利取りの動きが強まる可能性がある。

■日本製鋼所 <5631>  3,375円  +280 円 (+9.1%)  本日終値

日本製鋼所<5631>が急反発。SMBC日興証券は5日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに、目標株価を4700円から5200円に引き上げた。第3四半期決算を経て、同証券では18年3月期の連結営業利益予想を従来の191億円から214億円(前期比73%増)、19年3月期は255億円から283億円(今期推定比32%増)に増額修正した。EVセパレータ向けフィルムシート装置の需要が想定以上に伸長。生産能力の増強も会社目標よりも早く実現する見通しにあることを評価している。また、自動車部品の樹脂化により射出成形機の売り上げも伸びている。自動車EV化と樹脂化の両方の恩恵を享受できることに伴う、構造的な成長に期待している。

■TOKYO BASE <3415>  1,459円  +104 円 (+7.7%)  本日終値

TOKYO BASE <3415> が急反発。日本経済新聞が6日付で「カジュアル衣料品を手掛けるTOKYO BASEの2019年2月期は、単独営業利益が前期推定比3割増の25億円弱となりそうだ」と報じたことが買い材料視された。報道によると「通期決算では9年連続で最高益となる。20代から40代の男女を中心に流行を取り入れたデザインが好評で、衣料品通販サイト『ゾゾタウン』や自社サイト経由の販売が伸びる」という。4月13日に予定する決算発表を控え、好調な決算内容を期待する買いが向かった。

■ジンズ <3046>  5,500円  +390 円 (+7.6%)  本日終値

ジンズ<3046>は反発。同社は5日の取引終了後、2月度の月次売上状況(速報)を発表しており、既存店売上高は前年同月比2.2%増と2カ月連続で前年実績を上回った。東北・北陸地方を中心とした天候不良による影響があったことに加えて、1月25日から販売している「JINS 花粉CUT MOIST」をはじめとした花粉対策用商品の出足が鈍かったものの、1月18日から発売した「ラバーモダン(smart)」や「エアフレーム(smart)」をはじめとしたスポット展開商品が好調に推移し、売上高を押し上げた。なお、全店売上高は同4.3%増で4カ月連続して前年実績を上回った。

■弁護士ドットコム <6027>  2,108円  +133 円 (+6.7%)  本日終値

弁護士ドットコム <6027> [東証M]が急反発。同社は5日、デジタルガレージ <4819> 、りそな銀行と個人向けローン業務の効率化を実現するスマートコントラクトシステムの実証実験を開始したと発表しており、これを好材料視する買いが向かった。スマートコントラクトシステムは金融商品などの契約とその執行を自動化するもの。3社はビットコインのブロックチェーン技術を活用した国内初となるシステムの開発を目指す。今回の対象業務には「自動借入」「自動返済」などの取引が含まれ、顧客と銀行間で予め設定された条件に基づいて、取引および付随する手続きが自動執行されるシステムを構築する。なお、デジタルガレージも大幅高に買われた。

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