話題株ピックアップ【夕刊】(3):SUMCO、キッコマン、丸一管
■SUMCO <3436> 3,050円 +73 円 (+2.5%) 本日終値
SUMCO<3436>が3日続伸、2月7日以来の3000円大台回復を果たした。ここ米国株市場では半導体関連株の復調が著しい。その背景には世界的に仮想通貨のマイニング(採掘)需要が高まっていることも影響している。仮想通貨の価格変動リスクが強く意識されるなかも、マイニングマシン市場の拡大はとどまるところを知らず、ASICやメモリーなどの半導体メーカーには強い追い風となっている。シリコンウエハー大手である、同社株にも海外投資家の買い戻しや新規買いが活発化しているもようだ。
■キッコーマン <2801> 4,325円 +95 円 (+2.3%) 本日終値
キッコーマン<2801>が6日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が9日付で、投資判断「オーバーウエート」、目標株価5000円でカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。同証券では、同社の海外事業は今後、北米の安定成長に加えて、欧州の収益貢献が急速に高まると想定。海外事業のトップライン成長と国内事業の収益性改善による連続最高利益の更新が見込めるとして、20年3月期に営業利益400億円を突破し、22年3月期には500億円に到達すると予想している。
■養命酒製造 <2540> 2,319円 +45 円 (+2.0%) 本日終値
養命酒製造<2540>が続伸、前週末9日の取引終了後、18年3月期の単独業績予想について、最終利益を7億円から15億8000万円(前期比15.5%増)へ上方修正したことが好感された。埼玉県鶴ヶ島市の土地を譲渡したことに伴い、固定資産譲渡益14億5500万円を特別利益として計上することが要因という。なお、昨年6月の改正酒税法の施行に伴い店頭における販売価格が上昇したことの影響で、国内「養命酒」の売り上げが減少しているため、売上高は114億6000万円から106億8000万円(同13.0%減)へ、営業利益は7億円から4億6000万円(同72.2%減)へ下方修正している。
■丸一鋼管 <5463> 3,225円 +30 円 (+0.9%) 本日終値
丸一鋼管<5463>は3日ぶりに反発。前週末9日の取引終了後、新たな中期経営計画を発表しており、21年3月期に売上高1750億円(18年3月期予想1534億円)、営業利益240億円(同196億円)を目指すとしたことが好材料視されたようだ。海外での販売数量の拡大と国内外での販売価格の回復による売上高増加を図るほか、国内外でのスプレッド拡大による増益や、海外での業容拡大による収益拡大で目標達成を狙うという。
■ソウルドアウト <6553> 3,670円 +30 円 (+0.8%) 本日終値
ソウルドアウト<6553>が反発。前週末9日の取引終了後、グループ会社サーチライフの社員教育プラットフォーム「ジッセン!Biz(ビズ)」に、顧客企業の人事系データシステムとの連携機能を追加し、大企業にも対応可能なデジタル人材教育・活用サービスの拡大提供を開始したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入ったようだ。「ジッセン!Biz」は、マーケティング活動のデジタルシフトに取り組む企業を支援するため、低コストで企業のデジタルマーケティング人材を育てることができるプラットフォーム。企業内で新しくデジタルマーケティング人材を育成する上で、社員の学習履歴やアセスメントデータをより戦略的に活用するため、企業の人事データベースとの連携を始めとした新機能を追加し、さらなる拡大提供を開始するとしている。
■東日システム <3316> 4,430円 +700 円 (+18.8%) ストップ高 本日終値
9日、東京日産コンピュータシステム <3316> [JQ]が4月30日現在の株主を対象に1→5の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の5分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。
■石原ケミカル <4462> 2,402円 +372 円 (+18.3%) 本日終値
9日、東証が石原ケミカル <4462> [東証2]を16日付で市場1部に指定替えすると発表したことが買い材料。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。
■アールエイジ <3248> 1,020円 +150 円 (+17.2%) ストップ高 本日終値
9日、アールエイジ <3248> [東証2]が決算を発表。18年10月期第1四半期(17年11月-18年1月)の連結経常利益が前年同期比4.0倍の2.8億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。不動産開発販売事業で賃貸事業用マンション1棟を売却し、2.2倍の大幅増収を達成したことが寄与。第1四半期実績だけで通期計画の4.8億円に対する進捗率は60.2%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。
■北沢産業 <9930> 401円 +46 円 (+13.0%) 本日終値 東証1部 上昇率4位
北沢産業<9930>が急騰、17%を超の上昇をみせるなど異色の上げ足を披露、2月28日に上ヒゲでつけた高値420円奪回が目前。ここを抜けば2007年7月以来、10年8カ月ぶりの高値圏突入となる。業務用厨房機器販売の大手で全国に販売網を持つ。食品スーパー向け機器が好調なほか、インバウンド需要の拡大を背景としたホテル向け大型案件も増勢。18年3月期営業利益は前期比53%増の4億7000万円見通しと高変化見通しにあり、19年3月期も増収増益が視野に入る。PBRは依然として0.8倍台と割安圏にあることが強み。
●ストップ高銘柄
日本フォームサービス <7869> 510円 +80 円 (+18.6%) ストップ高 本日終値
ソフトブレーン <4779> 531円 +80 円 (+17.7%) ストップ高 本日終値
ヴィンクス <3784> 1,028円 +150 円 (+17.1%) ストップ高 本日終値
エスプール <2471> 1,131円 +150 円 (+15.3%) ストップ高 本日終値
など、6銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース