前場に注目すべき3つのポイント~ハイテク株の底堅さを見極め

市況
2018年3月15日 8時43分

15日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:ハイテク株の底堅さを見極め

■決算チェック:ヤーマンの17年5月-18年1月期営業利益は59.6%増、増益率拡大で一段の上振れ期待も

■前場の注目材料:川重冷、水素専焼ボイラ実証、新型バーナー、NOx軽減

■ハイテク株の底堅さを見極め

15日の日本株市場は売り先行の展開となろうが、25日線辺りでの底堅さも意識されそうだ。14日の米国市場では、米中貿易摩擦への懸念からNYダウは248ドル安となり、25日線を割り込んできている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比55円安の21555円。円相場は1ドル106円30銭台での推移となるなか、これにサヤ寄せする格好から売りが先行しよう。

ただし、トランプ米政権が中国からの輸入品のうち最大600億ドルに相当する製品に関税を課すことを計画していることについては織り込み済みであり、改めて売り直される流れにはなり難い。先物主導によるインデックス売買による値がさ株に振らされる格好となろうが、期末要因からの買戻しも意識されるため、下値の堅さが意識されやすいだろう。

また、ナスダックは続落となったが、SOX指数は小幅ながらも上昇と、米ハイテク株の底堅さがみられている。東エレク<8035>等の底堅さがみられてくるようだと、日経平均も下げ渋る展開が意識されやすいだろう。その他、昨日は中小型株の一角への物色が目立っていた。日経平均がこう着のなか、政治リスク等を避ける流れもあり、業績のほか、格上げ等を手掛かりとした個別物色ではあるが、値ごろ感からの水準訂正の動きに期待。また、調整が長かった銘柄等へは値幅取り狙いが意識されそうだ。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)

■ヤーマンの17年5月-18年1月期営業利益は59.6%増、増益率拡大で一段の上振れ期待も

ヤーマン<6630>の17年5月-18年1月期(第3四半期累計)営業利益は前年同期比59.6%増の45.83億円となった。売上高は同18.4%増の175.97億円だった。特に店販部門を中心に販売が好調だったことに加え、原価低減や社内体制の整備などの取り組みも奏功した。セグメント別に見ると、店販部門は免税店向け卸売事業が好調を維持したことなどにより、売上高が同62.5%増の76.87億円、セグメント利益が同62.5%増の34.71億円となった。また、海外部門も中国向けの販売が好調を維持したほか、韓国向けの販売を開始したことなどにより、売上高が同38.9%増の24.91億円、セグメント利益が同87.0%増の10.22億円と伸長した。18年4月期の通期業績については、営業利益で前期比30.7%増の45.77億円とする従来予想を据え置いている。一部市場予想で17年5月-18年1月期営業利益は40億円程度とみられていた。実績はこれを上回ったうえ、17年5-10月期(43.2%営業増益)より増益率が拡大しておりポジティブな印象。昨年11月に上方修正した通期計画の一段の上振れも期待されそうだ。

■前場の注目材料

・SOX指数は上昇(1423.50、+0.04)

・NY原油は上昇、(60.96、+0.25)

・日銀、大規模な金融緩和を維持

・マザーズは上昇(1243.10、+3.57)

・好業績銘柄への押し目買い意欲強い

・川重冷<6414>、水素専焼ボイラ実証、新型バーナー、NOx軽減

・塩野義<4507>、投与1回で治療完結、インフルエンザ治療薬発売

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

・特になし

<海外>

・特になし

《HT》

提供:フィスコ

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