今週のマーケット展望「FOMCでの利上げ回数見通しが焦点」~マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(飯村真由)

経済
2018年3月19日 11時18分

こんにちは、フィスコリサーチアナリスト飯村真由の「マネックス証券の気になるレポート」です。今週はFOMCが開催されますが、利上げ見通しは引き上げられるのでしょうか。さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、3月19日に配信されました。その中から今回は、同証券のチーフ・ストラテジスト、広木隆氏のレポート「今週のマーケット展望」の内容をご紹介いたします。

まず広木さんは今週開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)に注目し、『25bpsの利上げが見込まれているが市場では織り込み済み。インフレ加速の兆候が見られないので、本来ここでの利上げの必然性は高くないが、市場の織り込み度が非常に高いので、反対に利上げ見送りではせっかく落ち着きを取り戻しつつある市場を却って混乱させるのでFRBとしては粛々と利上げを実行するだろう』と伝えています。

続けて市場の焦点となる利上げペースについて、『昨年12月時点で2018年末のFF金利のドット・プロットの中央値は2.125%だった。現在の政策金利の誘導レンジ1.25-1.50%、すなわち1.375%から25bpsずつ3回の利上げを見込んでいた。これがどうなるか。中央値が12月と同じ2.125%で変わらなければ今年の利上げは今回の利上げを含めて年3回のままだ。中央値がもしも2.375%になれば利上げが4回ということになる』と紹介しています。

ただ、利上げ見通し引き上げについては否定的な見方が強いようです。広木さんは一部メディアの記事を引用して、『12月のドット・プロットで2.125%のドットは6人で、うちひとりはイエレン前議長だろう。今回は確実にそのひとつが減るから、前回2.125%にドットを打った5人のうち4人が見通しを引き上げなくては、中央値は上方にシフトしない』と紹介し、『今回のFOMCでは利上げペースが加速するという思惑は高まらず、安心感から米国株式市場にとってはポジティブな結果となるだろう。問題はそれでドルが一段と安くなった場合、日本株にとっては重石だが、利上げペース据え置きで米株高というリスクオン地合いでは円高もそれほど進みにくいだろう』とまとめています。

飯村真由の「気になるレポート」はマネックス証券の「メールマガジン新潮流」に掲載されたレポートを飯村真由の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートをご確認くださいね。

フィスコリサーチアナリスト飯村真由

《DM》

提供:フィスコ

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