話題株ピックアップ【夕刊】(1):オハラ、アスクル、ソニー
■桧家ホールディングス <1413> 3,205円 +190 円 (+6.3%) 本日終値
16日、東証が桧家ホールディングス <1413> [東証2]を23日付で市場1部に指定替えすると発表したことが買い材料。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。
■丸和運輸機関 <9090> 3,400円 +85 円 (+2.6%) 本日終値
丸和運輸機関<9090>が3日ぶりに反発。同社は16日、国際トランスサービス(東京都文京区)と関東運送(東京都江戸川区)が受託していたコープデリ生活協同組合連合会(生活協同組合コープみらい)の商品配達事業を譲受し、新たに個配事業を開始したと発表。同社は従来、関西圏を中心に生活協同組合の商品個配事業を展開しており、今回の譲受により首都圏での個配サービスのニーズに応えることができる。なお、同日には中国での低温食品物流事業の参入を目的に現地企業と設立していた合弁会社を解散することも発表している。
■オハラ <5218> 2,814円 +70 円 (+2.6%) 本日終値
16日、オハラ <5218> が決算を発表。18年10月期第1四半期(17年11月-18年1月)の連結経常利益が前年同期比2.2倍の5.4億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。光学機器用レンズ材や半導体露光装置向け高均質ガラスなどの販売が伸びたことが寄与。売上構成の良化や生産性向上も大幅増益に貢献した。上期計画の9.5億円に対する進捗率は56.8%に達し、5年平均の53.3%も上回った。
■アスクル <2678> 3,675円 -230 円 (-5.9%) 本日終値
アスクル<2678>が急落。16日取引終了後、18年5月期第3四半期累計(17年5月21日~18年2月20日)の連結決算を発表。売上高は2639億7800万円(前年同期比4.9%増)、営業利益は39億3600万円(同41.2%減)、最終損益は46億5000万円の黒字(前年同期29億2500万円の赤字)と低調だった。個人向けネット通販事業「ロハコ」が伸び悩んでいるほか、倉庫火災に伴う物流倉庫新設などの投資負担も重荷となっている。
■ミニストップ <9946> 2,041円 -125 円 (-5.8%) 本日終値
ミニストップ<9946>は大幅反落。前週末16日の取引終了後、集計中の18年2月期連結業績について、売上高が従来予想の2195億円から2070億円(前の期比5.1%増)へ、営業損益が17億円の黒字から1億円の赤字(前の期12億4100万円の黒字)へ、最終損益が1億5000万円の黒字から11億5000万円の赤字(同2億1500万円の黒字)へ下振れたようだと発表しており、これを嫌気した売りが出たようだ。8月の天候不順や10月の2度にわたる台風の上陸、競争店の増加などで客数が想定以上に減少し、ミニストップ単体の売上高が計画を下回ったことに加えて、韓国、ベトナム、中国の各海外事業の収益改善が遅れたことが要因としている。
■ソニー <6758> 5,144円 -227 円 (-4.2%) 本日終値
ソニー<6758>が続急落。市場関係者によると「全体相場は為替の円高に対する警戒感が根強いが、そのなかソニーは円高デメリットを受けない銘柄として相対的に強さをみせていた。しかし、足もとは海外投資家とみられる売り圧力が顕在化している」(国内ネット証券大手)としている。ソニーの18年3月期は営業利益段階で前期比2.5倍の高い伸びを見込んでおり、円高懸念がないとすれば業績面から売り込まれる理由はない。にもかかわらず、外国人売りのターゲットになっていることは、「ハイテク株全体に対する今の地合いの逆風の強さを暗示している」(同)という。
■西松屋チェーン <7545> 1,184円 -41 円 (-3.4%) 本日終値
西松屋チェーン<7545>が反落。前週末16日の取引終了後、集計中の18年2月期単独業績について、売上高が従来予想の1405億3000万円から1373億900万円(前の期比0.8%増)へ、営業利益が79億4000万円から68億5700万円(同12.9%減)へ、純利益が54億4000万円から47億6100万円(同7.0%減)へ下振れて着地したようだと発表しており、これを嫌気した売りが出た。マタニティー用品などの売り上げが不振だったことが要因としている。
■サントリBF <2587> 4,965円 -155 円 (-3.0%) 本日終値
サントリー食品インターナショナル<2587>は反落。SMBC日興証券が16日付で、投資評価「2」を継続しつつ、目標株価を4900円から4660円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券では、今後3年間は年平均2.9%増の成長にとどまり、国内、海外ともに増益率は2~3%を予想し成長力が弱いと指摘。同社は国内の飲料業界で新たなジャンルを作る先駆者でブランド力は強いが、収益性追及の意識に欠けるとしている。
■ミスミグループ本社 <9962> 2,966円 -79 円 (-2.6%) 本日終値
ミスミグループ本社<9962>が反落。16日の取引終了後に発表した2月度の月次売上高実績は、前年同月比8.6%増と11カ月連続で前年実績を上回ったが、1月の同23.9%増から伸び率が大きく鈍化していることから、これを嫌気した売りが出たようだ。引き続き企業の活発な省力化投資を背景にFA事業が同10.0%増となったほか、流通事業であるVONA事業も同14.9%増と2ケタ増となったが、金型部品事業が同3.9%減と減少した。また、SMBC日興証券が16日付で投資評価「1」を継続しつつ、目標株価を4100円から3900円へ引き下げており、これも弱材料視されているようだ。18年3月期第3四半期決算を経て、18年3月期営業利益予想を372億円から367億円へ、19年3月期を451億円から444億円へ下方修正したことが要因という。
株探ニュース