【↓】日経平均 大引け| 続落、国内政局不安や円高で売り優勢 (3月19日)

市況
2018年3月19日 16時39分

日経平均株価

始値  21537.90

高値  21659.04(09:09)

安値  21366.88(10:17)

大引け 21480.90(前日比 -195.61 、 -0.90% )

売買高  12億0663万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆1678億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は続落、一時300円を超える下げをみせる場面も

2.「森友学園」への国有地売却問題で安倍政権の支持率低下を嫌気

3.為替の1ドル=105円台への円高進行も主力株中心に逆風材料に

4.東証1部の8割の銘柄が下落、売買代金は2兆1000億円台と低調

5.後半は個人投資家の押し目買いや日銀のETF買い観測で下げ渋る

■東京市場概況

前週末の米国市場では、NYダウは72ドル高と続伸。市場予想を上回る鉱工業生産指数が好感されて買いが優勢となった。

週明けの東京市場では、売り優勢で日経平均株価は一時300円を超える下げをみせた。国内政局への不安感が全体相場の重荷となった。

19日の東京市場は、終始リスク回避の売りに押される展開を強いられた。前週末の米国株市場ではNYダウが続伸しナスダック指数も小幅ながら反発したが、反応は限定的。「森友学園」への国有地売却に絡む決裁文書の書き換え問題から安倍政権の支持率が急低下したことが、相場全般にネガティブに作用した。また、トランプ政権の保護主義政策に対する警戒感も根強く、外国為替市場で1ドル=105円台後半の推移と円高に振れたことも投資家心理を冷やした。今週予定されるFOMCでのパウエルFRB議長の記者会見を見極めたいとの思惑も見送りムードを助長、東証1部全体の8割を超える銘柄が値を下げ、売買代金も2兆1000億円台と低調だった。ただ、日経平均は一時300円を超える下げをみせたものの、個人投資家の押し目買いや日銀のETF買いが観測されるなか後半は下げ渋った。

個別では、任天堂<7974>が軟調、ソニー<6758>も売りに押された。安川電機<6506>、キーエンス<6861>も下落した。ヤクルト本社<2267>が安く、三菱商事<8058>も軟調。サイバーコム<3852>、エスケイジャパン<7608>などが急落、北沢産業<9930>も大きく利食われた。レーザーテック<6920>、アスクル<2678>なども値を下げた。

半面、ソフトバンクグループ<9984>、アステラス製薬<4503>が堅調、島精機製作所<6222>も買い優勢だった。アルテック<9972>が急伸、AGS<3648>も値を飛ばした。オハラ<5218>、バロックジャパンリミテッド<3548>などが物色人気となり、オプトホールディング<2389>、ペッパーフードサービス<3053>なども上昇した。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアステラス <4503> 、ファナック <6954> 、ソフトバンク <9984> 、日揮 <1963> 、大塚HD <4578> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約22円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、東エレク <8035> 、テルモ <4543> 、ソニー <6758> 、ダイキン <6367> 。押し下げ効果は約45円。

東証33業種のうち上昇は鉱業のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)空運業、(2)医薬品、(3)電気・ガス業、(4)石油石炭製品、(5)小売業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)パルプ・紙、(2)精密機器、(3)証券商品先物、(4)非鉄金属、(5)卸売業。

■個別材料株

△桧家HD <1413> [東証2]

東証1部に指定替え。

△新都HD <2776> [JQ]

貿易事業参入を発表。

△仙波糖化 <2916> [JQ]

今期配当を2円増額修正。

△ケーエフシー <3420> [東証2]

今期経常を20%上方修正、配当も10円増額。

△ディディエス <3782> [東証M]

第三次特徴利用の新しい解析アルゴリズム開発に成功。

△オハラ <5218>

11-1月期(1Q)経常は2.2倍増益で着地。

△FCM <5758> [JQ]

今期経常を29%上方修正、配当も16円増額。

△GMB <7214>

今期経常を一転14%増益に上方修正。

△カーディナル <7855> [JQG]

セルフレジ普及でRFIDタグの商機拡大思惑。

△青山財産 <8929> [東証2]

販売用不動産を売却。

▼RSC <4664> [JQ]

東証が信用規制。

▼三機サービス <6044>

公募増資と売り出しを実施。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)エラン <6099> 、(2)アルテック <9972> 、(3)AGS <3648> 、(4)鎌倉新書 <6184> 、(5)インフォMT <2492> 、(6)GMB <7214> 、(7)中外炉 <1964> 、(8)キムラタン <8107> 、(9)ジンズ <3046> 、(10)ステラケミ <4109>

値下がり率上位10傑は(1)三機サービス <6044> 、(2)サイバーコム <3852> 、(3)カワタ <6292> 、(4)SKジャパン <7608> 、(5)北沢産 <9930> 、(6)ビーロット <3452> 、(7)セレス <3696> 、(8)UMCエレ <6615> 、(9)ヴィンクス <3784> 、(10)イー・ギャラ <8771>

【大引け】

日経平均は前日比195.61円(0.90%)安の2万1480.90円。TOPIXは前日比16.66(0.96%)安の1719.97。出来高は概算で12億0663万株。東証1部の値上がり銘柄数は311、値下がり銘柄数は1710となった。日経ジャスダック平均は4046.36円(53.22円安)。

[2018年3月19日]

株探ニュース

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