19日の香港市場概況:ハンセン0.04%高で反発、長江系銘柄はさえない

市況
2018年3月19日 18時00分

週明け19日の香港市場はまちまち。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比11.79ポイント(0.04%)高の31513.76ポイントと小反発する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は12.61ポイント(0.10%)安の12660.46ポイントと続落した。売買代金は1062億2300万香港ドルに縮小している(16日の売買代金は1436億6300万香港ドル)。

業績期待の買いが相場を支える展開。上場企業の決算発表が佳境に入るなか、これまで報告されたものでは増益や黒字転換など良好な内容が多くみられる。ただ、上値は重い。米中の関係悪化が不安視されるなか、指数は弱く推移する場面もあった(中国本土株指数はマイナスで終了)。

ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が2.0%高と反発。同社は本日、17年通期の業績を報告する。先週12日には、通期の純利益が前年比で120%超の伸びを示すとの見通しを明らかにした。このほか、決算発表を20日に予定する中国平安保険(2318/HK)が2.1%高、21日公表予定の吉利汽車HD(175/HK)が1.7%高と値を上げている。すでに増益決算を報告した銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)も2.4%高と上げが目立った。

一方、香港財閥系コングロマリットの長江和記実業(1/HK)は1.9%安と反落。同社を率いる李嘉誠(リ・カシン)会長が16日引け後、「5月10日に開かれる株主総会の終了をもって主席職を退く」と発表したことが不安視された。グループ企業も売りに押され、電能実業(パワー・アセッツ・ホールディングス:6/HK)が2.0%安、長江基建集団(長江インフラ:1038/HK)が1.5%安、長江実業集団(CKアセット・ホールディングス:1113/HK)が0.6%安と値下がりしている。もっとも、同氏の引退はすでに予測されていたこともあり、大きく売り込む動きには至っていない。

本土系不動産セクターの一角もさえない。万科企業(2202/HK)が3.3%安、広州富力地産(2777/HK)が3.1%安、碧桂園HD(2007/HK)が2.2%安、雅居楽集団HD(3383/HK)が0.8%安で引けた。

本土マーケットは小幅ながら5日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.29%高の3279.25ポイントで取引を終えた。保険株が高い。バイオ医薬関連株やITハイテク関連株、軍需関連株、銀行株や証券株、食品・飲料株なども買われた。

【亜州IR】

《FA》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.