反騰相場リード役に抜擢、株高有望のフレッシュ銘柄はコレだ <株探トップ特集>

特集
2018年3月26日 19時30分

―新たに東証1部へ、成長力溢れ株価も飛躍局面入り濃厚―

週明け26日の東京株式市場は、前週末の米株式市場でNYダウ平均株価が大幅続落したことや、外国為替市場での円高・ドル安進行を嫌気して朝方売りが先行し、日経平均株価は一時、前週末比270円安まで売り込まれる場面もあった。ただ、その後に米中が通商交渉を開始したとの一部報道が伝えられたことをきっかけに、貿易摩擦を懸念した売りがやや後退し、米株価指数先物が上昇幅を拡大したこともあり、日経平均は上昇に転じて高値引けとなった。こうしたなかで、3月に入って新たに東証1部指定となったフレッシュで成長力に溢れた飛躍期待銘柄を反転上昇相場の先導役として注目した。

●ビーグリー、オリジナルコンテンツ創出による差別化を推進

スマホ向け電子コミック配信サービス「まんが王国」を運営するビーグリー <3981> は2月13日、18年12月期通期の単体業績予想を発表した。売上高は102億7100万円(前期比14.5%増)、経常利益は12億2200万円(同12.5%増)、最終利益は7億6900万円(同13.4%増)を見込む。コミック配信ビジネスでは、過去および新規の知る人ぞ知る良作の掘りおこしを継続するとともに、今期から開始したオリジナルコンテンツ創出による差別化を推進することで、付加価値の高いサービスを提供し顧客満足度向上に努める。また、テレビコマーシャル実施やSEOの強化など、多様なチャネルのプロモーション活動を推進することで新規会員の獲得を目指す。

●石原ケミカル、一般電子部品用や液晶ドライバー用めっき液が好調

金属表面処理剤の研究開発型メーカーの石原ケミカル <4462> は1月30日、18年3月期第3四半期累計(17年4月~12月)の連結決算を発表した。売上高113億8100万円(前年同期比3.5%増)、経常利益10億6400万円(同64.5%増)、最終利益7億5400万円(同51.1%増)となった。通期予想に対する第3四半期累計経常利益の進捗率は95.9%に達している。一般電子部品用めっき液および液晶ドライバー用無電解めっき液が好調に推移した。また、海外市場の開拓をさらに進め、高付加価値製品を積極的に市場展開した結果、自動車用化学製品などでは、エアコン洗浄剤の販売が、引き続き好調に推移している。さらに20日には、18年3月期の年間配当を従来計画の32円から42円(前期実績は32円)に増額修正すると発表した。

●CKサンエツ、銅市況の引き続く上昇が寄与

黄銅棒・黄銅線の国内トップメーカーであるCKサンエツ <5757> は2月14日、18年3月期通期の連結業績予想の上方修正を発表した。売上高を810億円から820億円(前期比20.4%増)へ、経常利益を45億円から53億円(同33.3%増)へ、最終利益を28億5000万円から33億5000万円(同36.2%増)へそれぞれ増額した。主要原材料である銅市況の引き続く上昇が寄与している。なお、15日には18年3月期の期末配当金を従来予想の15円から20円上方修正し35円とし、さらに東証第1部指定を記念して10円の記念配当を加え45円とすると発表した。年間では、前期実績の25円に比べ35円増配の60円となる。

●カワタ、自動車関連や電子部品関連の需要が堅調

カワタ <6292> は1月30日、18年3月期通期の連結業績予想について、売上高を178億円から200億円(前期比20.1%増)へ、経常利益を7億円から10億5000円(同2.4倍)へ、純利益を4億2000万円から9億円(同4.3倍)へ上方修正した。日本や東アジアで引き続き自動車関連や電子部品関連の需要が堅調だったことなどが背景。また、業績予想の修正に伴い従来6円を予定していた期末配当を3円増額して9円に引き上げるとあわせて発表した。年間配当は15円(従来予想12円)となり、前期実績の12円に対しては3円の増配となる。

●オロ、マーケティング予算拡充でERPソフトの販売を強化

自社開発ERP(統合基幹業務システム)ソフトを提供するオロ <3983> は2月13日、18年12月期通期の連結業績予想を発表した。売上高は45億6400万円(前期比16.7%増)、経常利益は9億1500万円(同8.9%増)、最終利益は6億3100万円(同9.9%増)を見込んでいる。プロジェクト管理を必要とする企業を対象としてマーケティング予算を拡充し、引き続き「ZAC Enterprise」の販売を強化する。コミュニケーションデザイン事業では、引き続き既存顧客および広告代理店との取引深耕と海外連結子会社を活用した海外での販売強化により取り引きを拡大していく方針だ。

●クロスマーケ、18年12月期経常利益は95.6%増とV字回復予想

ネット市場調査などマーケティングを手掛けるクロス・マーケティンググループ <3675> [東証M]は2月14日、18年12月期通期の連結業績予想を発表した。売上高186億1400万円(前期比11.1%増)、経常利益11億7200万円(同95.6%増)、最終損益6億円の黒字(前期7億300万円の赤字)と、利益のV字回復を見込んでいる。今期の見通しについて同社では、主力の国内のリサーチ事業の収益力回復および堅調な成長を推進するとともに、海外リサーチ事業、ITソリューション事業、その他の事業の継続的な業容拡大を推進し、グループ全体として強固な収益基盤を確立するとしている。

◆3月の東証1部指定銘柄◆

経常

銘柄 <コード>         指定日   増益率  株価  PER

桧家HD <1413>        3月23日   8.3   3305  10.9

日本アクア <1429>       3月 1日  ▼1.3    398  14.4

力の源HD <3561>       3月22日   72.5   2100  79.7

クロスマーケ <3675> [東証M] 3月27日   96.3    592  19.3

アバント <3836>        3月 7日  ▼6.4    889  22.2

インフォテリ <3853>      3月26日   41.9   1242  91.5

ベネフィJ <3934>       3月23日   10.8   1231  14.9

ビーグリー <3981>       3月20日   12.5   1573  12.5

オロ <3983>          3月26日   8.9   2070  27.2

石原ケミ <4462>        3月16日   35.4   2396  24.1

クニミネ <5388>        3月15日   8.4   1138  12.8

CKサンエツ <5757>      3月22日   33.3   5010  12.0

カワタ <6292>         3月 1日   2.4倍  1900  15.0

フルテック <6546>       3月22日   5.0   1401  17.4

グリーンズ <6547>       3月23日  ▼12.6   1549  15.7

TOREX <6616>       3月22日   2.1倍  1515  17.8

星和電 <6748>         3月 9日   11倍    640  15.1

ジェイリース <7187>      3月13日   37.8    841  24.4

エスライン <9078>       3月20日   9.3   1300  13.0

※株価は26日終値(単位:%、円、倍)

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