【↑】日経平均 大引け| 反発、朝高後マイナスも海外勢の買い戻しで終盤再浮上 (3月29日)

市況
2018年3月29日 16時43分

日経平均株価

始値  21250.96

高値  21298.57(09:25)

安値  20996.22(14:01)

大引け 21159.08(前日比 +127.77 、 +0.61% )

売買高  13億2442万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆5507億円 (東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

1.日経平均は反発、1ドル=106円後半への円安が追い風材料に

2.北朝鮮の金正恩氏訪中に伴う朝鮮半島情勢の緊張緩和が円安に反映

3.日経平均は朝高後マイナス転換も後場終盤に海外筋の買い戻しで再浮上

4.米ハイテク株安の影響で半導体関連など輸出セクターへの売りは継続

5.業種別にはサービスや食料品、建設、小売など内需株への買い目立つ

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは9ドル安と小幅に続落。インテルやシスコシステムズなど主力ハイテク株の下落が指数を押し下げた。

東京市場では朝方買い優勢で始まった後、日経平均株価は伸び悩み一時マイナス圏に沈む場面もあったが、後場終盤に買い直される展開となった。

29日の東京市場は、反発したものの上下に不安定な動きをみせた。朝方は外国為替市場で1ドル=106円台後半まで急速に円安が進行したことを受けリスクを取る動きが先行した。北朝鮮の金正恩委員長の訪中に伴い朝鮮半島情勢を巡る緊張が緩和したことがドル買い・円売りの背景となった。しかし、米国ではハイテク株比率の高いナスダック指数の下げが目立ち、円安局面にも関わらず、東京市場でも半導体関連など輸出セクターへの売り圧力が継続、日経平均は後場に入り前日終値を下回り2万1000円台を割り込む場面もあった。引けにかけて海外投資家とみられる買い戻しなどが寄与して再浮上したが、上げ幅は前日の下げ幅の半分以下にとどまった。東証1部の値上がり銘柄数は64%を占め、業種別ではサービスや食料品、建設、小売など内需関連に買いが集まった。

個別ではファーストリテイリング<9983>が高く、キーエンス<6861>も買われた。リクルートホールディングス<6098>が買い優勢。セブン&アイ・ホールディングス<3382>が上値追い、花王<4452>も物色人気となった。メンバーズ<2130>が急騰、クリーク・アンド・リバー社<4763>、ニチイ学館<9792>も高い。ヤーマン<6630>が商いを伴い大幅高、オプトホールディング<2389>も上昇した。

半面、武田薬品工業<4502>が急落、パナソニック<6752>も大幅安。ソニー<6758>、ファナック<6954>なども軟調。豊和工業<6203>、石川製作所<6208>が大きく値を下げたほか、ブイ・テクノロジー<7717>、レノバ<9519>なども下値を探る展開に。楽天<4755>が軟調、セイコーエプソン<6724>なども売りに押された。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、リクルート <6098> 、ユニファミマ <8028> 、ダイキン <6367> 、KDDI <9433> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約82円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄は武田 <4502> 、東エレク <8035> 、ソフトバンク <9984> 、ファナック <6954> 、エプソン <6724> 。押し下げ効果は約49円。

東証33業種のうち上昇は20業種。上昇率の上位5業種は(1)サービス業、(2)食料品、(3)水産・農林業、(4)その他金融業、(5)ガラス土石製品。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)医薬品、(3)鉄鋼、(4)保険業、(5)電気機器。

■個別材料株

△三井住建道 <1776> [東証2]

今期経常を一転7%増益に上方修正、配当も2円増額。

△守谷商会 <1798> [JQ]

今期経常を42%上方修正、配当も5円増額。

△サニーサイド <2180> [JQG]

世界最大級イベント会社と協業。

△パピレス <3641> [JQ]

インフォコムが9.8%の株式取得。

△ODK <3839> [JQ]

今期経常を90%上方修正。

△ガーラ <4777> [JQ]

Oak <3113> [東証2]を引受先とするエクイティファイナンスで約10億円調達。

△JALCO <6625> [JQ]

コンサルティング、M&A関連事業を開始。

△アニコムHD <8715>

動物への再生医療をスタート。

△SOU <9270> [東証M]

「ALLU」が中国向け越境EC「ワンドウ」への出品本格化。

△ニチイ学館 <9792>

SMBC日興証券が目標株価を1300円へ引き上げ。

▼武田 <4502>

「シャイアー社」買収観測で財務悪化懸念。

▼石川製 <6208>

北朝鮮リスク後退で見切り売りも。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)メンバーズ <2130> 、(2)C&R <4763> 、(3)ERIHD <6083> 、(4)鎌倉新書 <6184> 、(5)レシップHD <7213> 、(6)ニチイ学館 <9792> 、(7)日総工産 <6569> 、(8)オプトHD <2389> 、(9)クロスマーケ <3675> 、(10)ヤーマン <6630>

値下がり率上位10傑は(1)豊和工 <6203> 、(2)石川製 <6208> 、(3)武田 <4502> 、(4)キャリインデ <6538> 、(5)平和 <6412> 、(6)アドバネクス <5998> 、(7)Fスターズ <3687> 、(8)ステラケミ <4109> 、(9)ヨコオ <6800> 、(10)アルゴグラフ <7595>

【大引け】

日経平均は前日比127.77円(0.61%)高の2万1159.08円。TOPIXは前日比4.44(0.26%)高の1704.00。出来高は概算で13億2442万株。東証1部の値上がり銘柄数は1328、値下がり銘柄数は669となった。日経ジャスダック平均は3948.03円(19.52円高)。

[2018年3月29日]

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.