【↑】日経平均 大引け| 大幅続伸、米ハイテク株高でリスク選好の買い優勢 (3月30日)
日経平均株価
始値 21392.42
高値 21512.80(13:13)
安値 21311.50(09:55)
大引け 21454.30(前日比 +295.22 、 +1.40% )
売買高 11億4075万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆1486億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は大幅続伸、米ハイテク株下げ止まり半導体関連などに買い戻し
2.為替は円高含みも影響限定的で、日経平均先物を絡めた買い戻し利く
3.業種では銀行などを除きほぼ全面高で海運や非鉄などの市況関連高い
4.30日は海外の主要市場休場に伴い外国人参戦少なく売買代金低調
5.引けにかけて株価は締まり、日経平均の年度ベースの上昇は2545円に
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは254ドル高と3日ぶりに大幅反発。前日まで急落していたインテルやシスコシステムなど主力ハイテク株に買い戻しが入り指数を押し上げた。
東京市場では米株高を受けて、引き続きリスクを取る動きが優勢だった。途中伸び悩んだものの為替が円高に振れた割に日経平均株価は強い動きを維持した。
30日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック指数いずれも反発したことで、主力株中心に幅広く買いが入った。外国為替市場では1ドル=106円台前半まで円高方向に振れたが、影響は限定的だった。米国ではハイテクセクターが下げ止まり、これが日本株にも波及した。これまで全体地合い悪を演出していた半導体関連などが買い戻され、日経平均を押し上げた。業種別には電力・ガス、銀行を除きほぼ全面高で、海運や非鉄など市況関連が値上がり上位。日経平均は後場後半に伸び悩んだものの、引けにかけて先物を絡めた買い戻しが利いて締まった。30日は欧米など海外の主要株式市場が休場となることで、外国人投資家などの参戦が限られ、東証1部の売買代金は2兆1000億円台と低調だった。日経平均は年度ベースで2545円の上昇となった。
個別では、東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>が買われ、武田薬品工業<4502>も堅調。ファーストリテイリング<9983>が上値追い、ファナック<6954>、キーエンス<6861>などもしっかり。東海カーボン<5301>も物色人気となった。スター・マイカ<3230>が値を飛ばしたほか、第一工業製薬<4461>、メンバーズ<2130>、シグマクシス<6088>なども大幅上昇した。
半面、トヨタ自動車<7203>、東京海上ホールディングス<8766>が冴えない。ペプチドリーム<4587>も軟調。カプコン<9697>が急落したほか、タカラバイオ<4974>の下げも目立つ。GMOインターネット<9449>、インプレスホールディングス<9479>なども売られた。ヴィンクス<3784>、マクロミル<3978>も値を下げた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、東エレク <8035> 、ソフトバンク <9984> 、ファナック <6954> 、TDK <6762> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約119円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はアサヒ <2502> 、東京海上 <8766> 、トヨタ <7203> 、クラレ <3405> 、アステラス <4503> 。押し下げ効果は約3円。
東証33業種のうち31業種が上昇し、下落は電気・ガス業、銀行業の2業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)海運業、(2)非鉄金属、(3)ガラス土石製品、(4)鉱業、(5)不動産業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)医薬品、(2)その他金融業、(3)陸運業、(4)ゴム製品、(5)食料品。
■個別材料株
△熊谷組 <1861>
21年3月期に営業利益330億円目指す中計を好感。
△LIFULL <2120>
海外の不動産プラットフォーム会社へ出資。
△セーラー広告 <2156> [JQ]
第一エージェンシーと業務提携。
△鳥貴族 <3193>
エース証券が投資判断を「強気」に引き上げ。
△スターマイカ <3230>
12-2月期(1Q)経常は42%増益で着地。
△一工薬 <4461>
今期最高益予想24%上乗せ、配当も2円増額。
△ぱど <4833> [JQG]
親会社のRIZAPがサンケイリビング新聞社を子会社化。
△ハーモニック <6324> [JQ]
「「アクチュエーター」の品ぞろえ拡充」との報道。
△神戸天然物化 <6568> [東証M]
新規抗がん剤開発候補化合物のライセンス契約締結。
△郵船 <9101>
23年3月期メドに経常利益700億~1000億円目指す。
▼バーチャレク <6193> [東証M]
今期経常を73%下方修正。
▼カプコン <9697>
クレディ・スイス証券が投資判断を「アンダーパフォーム」に格下げ。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)スターマイカ <3230> 、(2)一工薬 <4461> 、(3)インターアク <7725> 、(4)オプトラン <6235> 、(5)メンバーズ <2130> 、(6)シグマクシス <6088> 、(7)クラウディア <3607> 、(8)カワタ <6292> 、(9)東海カ <5301> 、(10)東亜DKK <6848> 。
値下がり率上位10傑は(1)エラン <6099> 、(2)タカラバイオ <4974> 、(3)カプコン <9697> 、(4)大真空 <6962> 、(5)ペプドリ <4587> 、(6)GMO <9449> 、(7)インフォMT <2492> 、(8)インプレス <9479> 、(9)フリービット <3843> 、(10)アインHD <9627> 。
【大引け】
日経平均は前日比295.22円(1.40%)高の2万1454.30円。TOPIXは前日比12.30(0.72%)高の1716.30。出来高は概算で11億4075万株。東証1部の値上がり銘柄数は1492、値下がり銘柄数は536となった。日経ジャスダック平均は3983.97円(35.94円高)。
[2018年3月30日]
株探ニュース