話題株ピックアップ【夕刊】(2):ファストリ、Uアローズ、リミックス

注目
2018年4月4日 15時16分

■ファーストリテイリング <9983>  45,200円  +1,310 円 (+3.0%)  本日終値

ファーストリテイリング<9983>が5日続伸。3日の取引終了後に発表した3月の国内ユニクロ売上高速報で、既存店売上高が前年同月比13.0%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。気温が高い日が多かったことに加えて、テレビCM効果もあり、春夏商品やジーンズの販売が好調に推移した。客数が同7.7%増と2カ月連続で伸長したほか、客単価も同4.9%増と堅調を持続したことが寄与。既存店売上高昨年12月の同18.1%増以来の高い伸びとなった。

■ALサービス <3085>  2,493円  +72 円 (+3.0%)  本日終値

アークランドサービスホールディングス<3085>が続伸。3日の取引終了後に発表した3月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比2.1%増と5カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。同社はかつ丼専門店「かつや」などを展開しており、3月度は引き続き客単価の上昇が売上高を牽引した。なお、全店売上高は1店舗の純増効果もあり、同7.8%増だった。

■ユナイテッドアローズ <7606>  4,250円  +110 円 (+2.7%)  本日終値

ユナイテッドアローズ<7606>は続伸。3日の取引終了後に発表した3月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高が前年同月比11.5%増と2カ月連続で前年実績を上回り、今期一番の高い伸びとなったことが好感された。前年に比較して気温が高かったことから、春物衣料を中心に好調に推移した。メンズではスプリングコートやスーツ、シャツ、カット、パンツなどの動きがよかったほか、ウィメンズではスプリングコートやブラウス、スカート、ワンピース、バッグなどが目立った。なお、前年に比べて休日が1日多かった影響が既存店で1.9%程度あったとしている。

■オプテックスグループ <6914>  2,885円  +65 円 (+2.3%)  本日終値

オプテックスグループ<6914>は反発。岩井コスモ証券は3日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は3300円としている。屋外用侵入検査センサーで世界シェア40%、自動ドアセンサーで同30%を誇る。足もとでは、FA事業で半導体や二次電池向けなどに検査用の変位センサーなどの販売が堅調。同センサーは省人化設備投資用に中国向けなどが伸びている。18年12月期の連結営業利益は会社予想の53億円に対し55億円(前期比13%増)と増額修正を予想。19年12月期の同利益は59億円と連続増益を見込んでいる。

■リミックスポイント <3825>  909円  +19 円 (+2.1%)  本日終値

リミックスポイント <3825> [東証2]が4日続伸。3日、国内やアジアで仮想通貨取引所を展開する子会社ビットポイントジャパンの株式の一部を、香港マディソン・ホールディングスに売却することで基本合意したと発表しており、これが好材料視されたようだ。マディソン・ホールディングスはアジアやヨーロッパでフィンテック関連企業と提携関係を持つ金融持ち株企業。同社は今回の資本提携を通じ、ビットポイントジャパンのグローバル展開を加速する構えである。なお、今回の基本合意により譲渡されるビットポイントジャパンの株式は20%の予定で、引き続き同社の連結子会社となる。

■良品計画 <7453>  35,900円  +300 円 (+0.8%)  本日終値

良品計画<7453>は続伸。3日の取引終了後に発表した3月度の月次概況で、直営既存店売上高が前年同月比6.3%増と13カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。春らしい気候の日が多かったことで、衣服・雑貨でカットソーを中心に春物商品の売り上げが好調だったほか、生活雑貨では引き続きスリッパや化粧水が人気となり、新生活向けでは収納用品や寝装カバーリングセットの売り上げが伸長した。また、食品では新規商品の「素材を生かしたスープカレー」「素材を生かしたスナック」シリーズの動向が良く、月後半にはテレビ番組で紹介されたチョコやクラッカーの売り上げが大幅に上昇した。さらに、「無印良品週間」期間における客数も順調に推移した。

■グローブライド <7990>  2,676円  +21 円 (+0.8%)  本日終値

グローブライド<7990>が続伸し年初来高値。東海東京調査センターが3日付で、投資判断を新規「アウトパフォーム」、目標株価3200円で新規にカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。同センターでは18年3月期の業績について、営業利益37億円(前年比8.3%増)と会社計画の35億円を上振れると予想。19年3月期および20年3月期についても、シニア層のフィッシング増加や普及価格帯用品の強化、アジア圏での所得水準の向上などにより国内外でフィッシング用品が堅調に推移すると見込んでいる。

■明光ネット <4668>  1,288円  +7 円 (+0.6%)  本日終値

明光ネットワークジャパン<4668>は小動き。3日取引終了後、個別指導塾「明光義塾」の有力フランチャイジーであるケイラインの全株式を6億円で取得し完全子会社化すると発表したが市場の反応は限定的のようだ。明光ネットは、直営教室とフランチャイズ教室との一体的な運営によるチェーン全体の競争力強化を推進しており、今回の子会社化により、「明光義塾」チェーン全体の競争力強化を図りつつ持続的な成長を目指す。株式譲渡実行日は6日。2018年8月期の連結業績への影響は現在精査中としている。

■日清紡ホールディングス <3105>  1,399円  +6 円 (+0.4%)  本日終値

日清紡ホールディングス<3105>が3日ぶり反発。3日取引終了後、モビリティ事業に特化した子会社「JRCモビリティ」の設立を発表したことが好感された。同社は中長期経営戦略の中で、ADAS(先進運転支援システム)ビジネスへの参入を打ち出しており、新会社は車載用レーダーおよび超音波センサーなどの開発、並びにモビリティおよび交通インフラ向け通信・センサーなどの開発・生産・販売を担う。また、今回の新会社設立により、子会社である日本無線の通信機器事業を核とし、急速な技術革新が進む事業領域に迅速かつ的確に対応するため、同事業のモビリティ分野を発展的に事業独立させる狙い。

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