【↑】日経平均 大引け| 3日ぶり小反発、米中貿易摩擦への懸念で上値は重い (4月4日) (訂正)

市況
2018年4月4日 16時16分

日経平均株価

始値  21415.85

高値  21415.85(09:00)

安値  21238.18(12:38)

大引け 21319.55(前日比 +27.26 、 +0.13% )

売買高  15億1906万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆6471億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は3日ぶり小幅反発、米株高を受け買い戻しも上値重い

2.米中貿易摩擦への懸念くすぶるなか、主力株への買い手控えムードは残る

3.日経平均は前引けマイナス圏も後場は日銀のETF買い思惑など背景に浮上

4.ハイテク系銘柄が弱く、水産、倉庫、小売などの内需株が相対的に強い

5.中小型株は個人投資家の買い意欲旺盛で東証1部の73%の銘柄が上昇

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは389ドル高と大幅反発。主力ハイテク株の買い戻しやナイキ、ユナイテッドヘルス・グループなどの上昇が指数を押し上げた。

東京市場では買い先行後、日経平均株価は一時マイナス圏に沈んだが、後場買い直されて反発。ただ、上値の重さも顕在化して小幅高にとどまった。

4日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが400ドル近い上昇をみせたこともあって、朝方は買い優勢で始まったが、その後値を消し前引け時点では前日終値を下回っていた。しかし、後場に入ると日銀のETF買い観測や下値では個人投資家資金の旺盛な買い意欲が支えとなり、後場後半に再び戻り足となった。上値も重かったが、大引けは小幅ながらプラス圏で着地している。前日の米国株市場ではハイテクセクターへの買い戻しが目立ったが、米中貿易摩擦に対する警戒感は依然として根強く、東京市場では半導体をはじめとする主力ハイテク株には買い手控えムードが漂う。一方、水産、倉庫、小売などの内需株が相対的に強い動きをみせている。ただ、中小型株への物色は続き、東証1部の値上がり銘柄数は全体の73%を占めた。

個別では、ファーストリテイリング<9983>が大きく上昇し、武田薬品工業<4502>も高い。NTT<9432>がしっかり、マネックスグループ<8698>も終盤に買いが厚くなり続伸。ペッパーフードサービス<3053>が大幅高で上値追い加速、西松建設<1820>も急伸。ソルクシーズ<4284>、ジーンズメイト<7448>なども値を飛ばした。このほか、西松屋チェーン<7545>、スシローグローバルホールディングス<3563>も物色人気となった。

半面、昭和電工<4004>が急落したほか、東海カーボン<5301>、日本カーボン<5302>など黒鉛電極メーカーの下げが際立っている。キユーピー<2809>、東ソー<4042>が大幅安、ダイフク<6383>も値を下げた。ペプチドリーム<4587>が売られ、三井金属<5706>、SCREENホールディングス<7735>なども下値を探る展開となった。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、KDDI <9433> 、ユニファミマ <8028> 、ブリヂストン <5108> 、武田 <4502> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約79円。うち49円はファストリ1銘柄によるもの。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄は東エレク <8035> 、ソフトバンク <9984> 、ファナック <6954> 、東海カ <5301> 、TDK <6762> 。押し下げ効果は約67円。

東証33業種のうち上昇は24業種。上昇率の上位5業種は(1)ゴム製品、(2)水産・農林業、(3)倉庫運輸関連、(4)不動産業、(5)小売業。一方、下落率の上位5業種は(1)ガラス土石製品、(2)電気機器、(3)機械、(4)化学、(5)銀行業。

■個別材料株

△ABCマート <2670>

3月度既存店売上高が10ヵ月連続前年上回る。

△アダストリア <2685>

3月既存店売上高が4ヵ月ぶり前年上回る。

△ALサービス <3085>

3月既存店売上高が5ヵ月連続前年上回る。

△スシローGH <3563>

3月既存店売上高が8.0%増。

△GMOペパボ <3633> [JQ]

3月の「minne」流通額が過去最高の24%増。

△ザッパラス <3770>

米ティフォン社に出資。

△C&R <4763>

「19年2月期営業は1割増で過去最高」との報道。

△西松屋チェ <7545>

今期経常は19%増益見込む、自社株買いも発表。

△アイネット <9600>

ドローン事業注力で見直し買い。

△北恵 <9872> [東証2]

12-2月期(1Q)経常は38%増益で着地。

▼昭電工 <4004>

黒鉛電極の需給悪化に懸念。

▼アイモバイル <6535> [東証M]

100万株の立会外分売を予定。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ペッパー <3053> 、(2)日東精 <5957> 、(3)シンニッタン <6319> 、(4)アイネット <9600> 、(5)西松建 <1820> 、(6)コジマ <7513> 、(7)高圧ガス <4097> 、(8)日総工産 <6569> 、(9)ソルクシーズ <4284> 、(10)C&R <4763>

値下がり率上位10傑は(1)東海カ <5301> 、(2)カーボン <5302> 、(3)昭電工 <4004> 、(4)日電子 <6951> 、(5)キユーピー <2809> 、(6)東ソー <4042> 、(7)アドバネクス <5998> 、(8)アイロムG <2372> 、(9)キャリインデ <6538> 、(10)ランド <8918>

【大引け】

日経平均は前日比27.26円(0.13%)高の2万1319.55円。TOPIXは前日比2.33(0.14%)高の1706.13。出来高は概算で15億1906万株。東証1部の値上がり銘柄数は1517、値下がり銘柄数は505となった。日経ジャスダック平均は3983.83円(16.16円安)。

[2018年4月4日]

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