馬渕磨理子が実践!トレードステーション利用術:トレードステーション「RPA関連~働き方改革の延長線上に~」

経済
2018年4月6日 19時14分

皆さま、こんにちは。フィスコ企業リサーチレポーターの馬渕磨理子です。

『馬渕磨理子が実践!トレードステーション利用術』と題して、私が普段のトレードで使っている分析ツール「トレードステーション」について、その活用方法を、最新のニュース情報も交えながらお話しする連載です。

具体的にテーマや銘柄を交えてお話しします。今回は、RPA関連、デジタルレイバー関連

についてです。

●RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)とは

最近、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)という言葉を耳にするようになりましたが、これは『ロボットによる業務自動化の取り組み』を表す言葉です。直近では、東証マザーズに3月27日、RPAホールディングス<6572>が上場しました。

RPAホールディングスは、インターネット上の情報や社内データなどの保存データから、必要な情報を収集・加工・集計・報告を行うデジタルレイバー(仮想知的労働者)の作成プラットフォーム「BizRobo!」を提供する事業を展開しています。

『デジタルレイバービジネスの本格的なベンチャー企業として初上場』であるとともに、『ソフトバンクが上場前の第7位大株主』となっていることから、話題を集めています。それは、ブックビルディング仮条件の設定にも表れていました。

目論見書ベースでの想定価格3200円に対して、ブックビルディング仮条件の下限は3370円と大幅に上ブレ。これは今年初めてで、昨年12月IPOのみらいワークス<6563>以来のことです。公開価格は仮条件上限の3570円に決定し、初値は公開価格の4.0倍となる14280円となったことから、投資家の関心は非常に高いことが伺えます。

●「働き方改革」テーマの延長線上で捉えられるRPA

RPAや人工知能(AI)は「第4次産業革命」「働き方改革」に沿った投資テーマとして市場の関心を集めています。RPAホールディングス<6572>のIPOをキッカケにして、「働き方改革」テーマの延長線上で捉えられるRPA(ロボティック)関連やデジタルレイバー(仮想知的労働者)関連が物色テーマとして人気化する期待があります。

働き方改革関連法案は、厚生労働省が示した労働時間の調査結果のデータ不備の影響から「ケチ」が付いた格好となっているものの、裁量労働制の適用拡大部分を削除したことなどを踏まえて、4月以降に国会に提出される見通しです。

●代表的なRPA連銘柄

では、具体的に関連銘柄についてフィスコアプリで調べてみたところ、下記の銘柄が代表的とみられます。

パソナグループ<2168>、スターティア<3393>、AGS<3648>、ジェクシード<3719>、豆蔵ホールディングス<3756>、インフォテリア<3853>、インフォコム<4348>、アイティフォー<4743>、ベルシステム24HD<6183>、バーチャレクス・ホールディングス<6193>、エル・ティー・エス<6560>、RPAホールディングス<6572>、日本セラミック<6929>、システムソフト<7527>、クレオ<9698>

●マトリックスでザラ場の空気を読む

RPA関連の流れを受けて、クレオ<9698>に資金流入が見られます。同社は、法人向けに特化して開発受託とERP販売などを手掛けています。人工知能(AI)搭載の業務自動化支援システムへの期待が大きいです。

業績堅調であり、18年3月期の営業利益は前期比35%増の4億円を計画しています。3月29日はストップ高買い気配で取引を終え、30日には昨年来高値を大きく更新しました。

このように、値動きの激しい銘柄を見る際には、マトリックスが役立ちます。明日以降も資金流入が期待できるような銘柄では、板を見ながら・俊敏なトレードが効果的ですので、マトリックスでの値動き分析を参考にしてみてください。

次回も、このような形で、話題のニュースから読み解いたテーマとトレードステーションのツールについてお話します。

※「馬渕磨理子が実践!トレードステーション利用術」は、米国TradeStation Groupが開発したトレーディングツール「トレードステーション」の日本語版(マネックス証券が提供)を馬渕磨理子の見解で注目し、コメントしたものです。開発会社や日本語版提供会社との見解とは異なる場合があります。

(フィスコ企業リサーチレポーター 馬渕磨理子)

《DM》

提供:フィスコ

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