幸和製作所がS安売り気配、19年2月期は72%営業減益で実質減配を予想

材料
2018年4月9日 11時19分

幸和製作所<7807>がストップ安である3380円水準でウリ気配となっている。前週末6日の取引終了後に発表した19年2月期の連結業績予想で、売上高50億3200万円(前期比1.2%減)、営業利益1億5400万円(同72.5%減)、純利益1億7200万円(同51.5%減)と大幅減益を見込み、年間配当13円と実質減配を予定していることが嫌気されている。

得意先である量販店やホームセンターなどのチェーンストアルートに加えて、福祉用具貸与・販売事業者ルートでも店舗在庫の回転が低下していることが響く見通し。また、生産拠点である中国東莞工場の原材料値上げによる製造コストの増加や、運賃値上げの影響による物流コストの増加に加えて、製品開発および品質管理体制の強化のための増員や、退職金制度の導入にともなう人件費の増加が見込まれていることが利益を圧迫する見込み。

なお、18年2月期決算は、売上高50億9300万円(前の期比11.5%増)、営業利益5億6200万円(同71.5%増)、純利益3億5600万円(同69.3%増)だった。主力商品の一つである歩行車の売り上げが好調に推移したことで、介護福祉用具貸与・販売事業者ルート向けの販売が大きく伸長したことが寄与した。

同時に、MJI(東京都港区)と共同開発している介護施設向け見守り支援ロボット「NurseTapia(ナースタピア)」(仮)のプロトタイプの完成と、産業技術総合研究所と介護施設向け転倒防止ロボット歩行車の共同研究契約を結ぶことを発表したが、これらに対する反応は限定的のようだ。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.