明日の株式相場見通し=堅調推移を歓迎し買い継続、円相場安定なら安心感も
あす(10日)の東京株式市場は、きょうの相場が取引開始前の大方の予想に反して堅調な推移となったことに意を強くし、買い意欲が持続するなかで日経平均株価は続伸となりそうだ。また、外国為替市場で、1ドル=107円台の流れが持続するようであれば、買い安心感が増すことになりそうだ。
市場関係者からは「前週末の米株式市場で、NYダウ平均株価が一時、前日比750ドル安を超える急落相場となったことを懸念して、きょう寄り付き前には日経平均の大幅安を警戒する見方が多かった。ところが、実際には前場は売り買い拮抗商状で、後場に入ると買い優勢の展開となった。米株価指数先物が時間外で堅調な推移となったことや、外国為替市場で1ドル=107円台へとやや円安・ドル高傾向で推移したことが上昇の背景とされた。さらに、後場の上昇について一部では、新年度入りに伴う国内機関投資家からの買いが入ったようだ」との見方が出ていた。
9日の東京株式市場は、買い優勢の地合いとなった。日経平均は朝方マイナス圏だったものの切り返し、後場は一段高に買われた。日経平均株価終値は、前日比110円74銭高の2万1678円26銭と反発した。
日程面では、人材紹介事業、メンタルヘルスケア事業を手掛けるヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス<6575>が東証マザーズ市場に新規上場する。このほかに、海外では、米フェイスブックのザッカーバーグCEOが米議会で証言(10~11日)、習近平中国国家主席がボアオ・アジア・フォーラムで講演、米3月の生産者物価指数・生産者売上高が焦点になる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)