【↓】日経平均 大引け| 小幅続落、シリア情勢を横目に買い控え (4月12日)

市況
2018年4月12日 16時43分

日経平均株価

始値  21657.87

高値  21719.43(10:07)

安値  21591.39(09:17)

大引け 21660.28(前日比 -26.82 、 -0.12% )

売買高  13億1062万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆1030億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は小幅続落、シリア情勢を横目に買い手控えムード

2.NYダウの200ドル超の下げや、明日のオプションSQも意識

3.海外筋などの売り圧力は限定的で、日経平均は下値抵抗力を発揮

4.小売や食料品など内需セクターの一角が買われ、電機や機械などは軟調

5.個人投資家の参戦は中小型株中心で売買代金は2兆1000億円と低調

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは218ドル安と3日ぶりに反落。トランプ米大統領がシリアへの軍事行動を示唆したことで、中東での地政学リスクが高まり売りが優勢となった。

東京市場では、シリア情勢の軍事的緊張による地政学リスクを背景とした米株安を受け日経平均株価は終始買い手控えムード。ただ、売り圧力も乏しく下値は頑強だった。

12日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが200ドルを超える下落をみせたこともあり、リスク回避ムードが強かった。米国がシリアに対し軍事行動に出ることへの懸念が、全体相場の重荷となっている。アジア株市場が総じて軟調に推移したこともネガティブ材料で、明日にオプションSQ算出を控え、積極的な買いが入りにくかった。ただ、海外筋など実需売り圧力は限定的であり、下値抵抗力も発揮した。個人投資家が中小型株などを中心に買いを入れて全体を支え、日経平均はプラス圏で推移する場面もあった。業種別には小売や食料品など内需セクターが相対的に強く、電機、機械などは売りに押されるものが目立った。東証1部の売買代金は2兆1000億円と2兆円ラインはキープしたものの低水準だった。

個別では、ソニー<6758>、ファナック<6954>が軟調、東京エレクトロン<8035>も冴えない。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>も売りに押された。サイゼリヤ<7581>が急落、プレナス<9945>、吉野家ホールディングス<9861>なども大きく下げた。ルネサスエレクトロニクス<6723>が安く、ローソン<2651>、新日本電工<5563>なども下落した。

半面、良品計画<7453>が大きく買われ、ファーストリテイリング<9983>も上昇した。イオン<8267>も高い。メディアドゥホールディングス<3678>が値上がり率トップに買われ、トリケミカル研究所<4369>も大幅高。ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス<3222>が急伸、石川製作所<6208>も物色人気となった。日野自動車<7205>が上昇、レナウン<3606>も活況高。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、テルモ <4543> 、ユニファミマ <8028> 、電通 <4324> 、エーザイ <4523> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約70円。うち35円はファストリ1銘柄によるもの。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファナック <6954> 、東エレク <8035> 、京セラ <6971> 、ブリヂストン <5108> 、日立建機 <6305> 。押し下げ効果は約41円。

東証33業種のうち上昇は8業種。上昇率の上位5業種は(1)精密機器、(2)小売業、(3)食料品、(4)鉱業、(5)繊維製品。一方、下落率の上位5業種は(1)ガラス土石製品、(2)ゴム製品、(3)海運業、(4)石油石炭製品、(5)機械。

■個別材料株

△マーケットE <3135> [東証M]

中古医療機器の買取事業に参入。

△ヨシックス <3221>

3月既存店売上高が1.8%増。

△エストラスト <3280>

今期経常は19%増で11期連続最高益、2円増配へ。

△コメダ <3543>

今期税引き前は5%増で4期連続最高益更新へ。

△ホギメデ <3593>

4.47%を上限に自社株買いを実施。

△レナウン <3606>

前期最終を2.7倍上方修正。

△トリケミカル <4369>

三菱UFJMS証券が目標株価を6700円に引き上げ。

△新明和 <7224>

旧村上系ファンドが5%超取得。

△良品計画 <7453>

今期経常は9%増で7期連続最高益、37円増配へ。

△東天紅 <8181>

前期最終を一転黒字に上方修正、未定だった配当は7期ぶり10円で復配。

▼旭化学 <7928> [JQ]

今期経常を12%下方修正。

▼イズミ <8273>

今期経常は4%減益。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)メディアドゥ <3678> 、(2)ストライク <6196> 、(3)トリケミカル <4369> 、(4)USMH <3222> 、(5)ライドオンE <6082> 、(6)日総工産 <6569> 、(7)石川製 <6208> 、(8)日野自 <7205> 、(9)ホギメデ <3593> 、(10)コメダ <3543>

値下がり率上位10傑は(1)サイゼリヤ <7581> 、(2)イワキ <8095> 、(3)プレナス <9945> 、(4)コシダカHD <2157> 、(5)シンクロ <3963> 、(6)吉野家HD <9861> 、(7)チヨダ <8185> 、(8)イズミ <8273> 、(9)新電元 <6844> 、(10)東亜DKK <6848>

【大引け】

日経平均は前日比26.82円(0.12%)安の2万1660.28円。TOPIXは前日比6.78(0.39%)安の1718.52。出来高は概算で13億1062万株。東証1部の値上がり銘柄数は796、値下がり銘柄数は1181となった。日経ジャスダック平均は3942.75円(3.17円安)。

[2018年4月12日]

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