今日の為替市場ポイント:地政学的リスクへの警戒感低下でドル下げ渋りも

通貨
2018年4月16日 8時47分

13日のドル・円相場は、東京市場では107円21銭から107円67銭まで上昇。欧米市場でドルは一時107円78銭まで上昇したが、107円26銭まで反落し、107円37銭で取引を終えた。

本日16日のドル・円は、107円台後半で推移か。シリアをめぐる地政学的リスクへ懸念が一服し、ドル買い・円売りが優勢となっている。日経平均株価の動きをながめ、107円台後半で堅調に推移すると予想される。

米英仏はシリアが化学兵器を使用したと断定し、化学兵器関連とされる施設3カ所を攻撃。いまのところ追加攻撃はないとの見方から、市場では地政学的リスクへの警戒感が後退。このため、ドル買い・円売りが優勢となっている。ただ、米政府が16日にもロシア企業などを対象にした追加制裁を発表すると報じられるなど、米ロ間の動向には引き続き注目が集まっている。

米財務省が13日に公表した半期為替報告書では、日本、中国、韓国、日本、ドイツ、スイスを引き続き監視対象国に指定。また、新たにインドも監視対象国に指定したものの、為替操作国に認定された主要貿易相手国はなかった。市場の予想通りの内容となったことから、ドル・円相場への影響は限定的だった。

17日から2日間の日程で行われる日米首脳会談の結果を見極めたいとの思惑から市場関係者の間では模様眺めモードも広がっている。本日の東京市場では日経平均株価の動きを手掛かり材料に、ドル・円は主に107円台後半で堅調に推移する展開となろう。

《CS》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.