概況からBRICsを知ろう~上海総合1.5%安で3日続落、銀行株に売り

市況
2018年4月17日 10時46分

【ブラジル】ボベスパ指数 82861.58 -1.75%

16日のブラジル市場は続落。主要指標のボベスパ指数は前日比1472.83ポイント安(-1.75%)の82861.58で取引を終えた。84591.48から82761.97まで下落した。

朝方はプラス圏を回復する場面もあったが、その勢いは続かなかった。シリア情勢の不安定化などが警戒され、リスク回避の売りが継続。また、原油価格の続落なども資源セクターの圧迫材料となった。一方、経済指標の回復が指数をサポート。2月のIBC-Br経済活動指数は前月のマイナス0.65%からプラス0.09%に回復した。

【ロシア】MICEX指数 2143.67 -1.45%

16日のロシア株式市場は続落。主要指標のMICEX指数は前日比31.49ポイント安(-1.45%)の2143.67で取引を終了した。2179.75から2141.17まで下落した。

小動きで寄り付いた後は下げ幅を拡大させ、引けまで安値圏で推移した。シリア問題をめぐり、米国がロシアの個人や企業などに対して経済制裁を追加するとの見方が警戒された。また、通貨ルーブルの下落も銀行セクターの売り材料。なお、米政府は15日、シリア政府軍に対して技術を支援したロシア企業などに対し、追加の制裁を下す方針を示した。

【インド】SENSEX指数 34305.43 +0.33%

16日のインドSENSEX指数は8日続伸。前日比112.78ポイント高(+0.33%)の34305.43、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同47.75ポイント高(+0.46%)の10528.35で取引を終えた。

前半はマイナス圏で推移したが、後半は買い戻された。利下げ期待が高まっていることが支援材料。3月の卸売物価指数(WPI)は前年同月比で2.47%下落し、前月の2.48%と市場予想の2.58%を下回った。2つの物価指数の伸び鈍化を受け、インド準備銀行(中央銀行)が6月以降の準備銀理事会で利下げに踏み切るとの期待が高い。

【中国本土】上海総合指数 3110.65 -1.53%

週明け16日の上海総合指数は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比48.40ポイント安(-1.53%)の3110.65ポイントと3日続落した。約10カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいる。上海A株指数も下落し、50.74ポイント(1.53%)安の3257.64ポイントで取引を終えた。

指標下振れで中国景気の後退懸念が再浮上。先週末に公表された今年3月の貿易統計と金融統計は、そろって予想を下回った。なお、1~3月期GDP成長率や3月の各種経済指標(小売売上高や固定資産投資、鉱工業生産)があす発表される。結果を見極めたいとするスタンスも強まった。

《NH》

提供:フィスコ

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