19日の米国市場ダイジェスト:NYダウは83ドル安、半導体関連銘柄に売りが広がる

市況
2018年4月20日 7時39分

■NY株式:NYダウは83ドル安、半導体関連銘柄に売りが広がる

19日の米国株式相場は下落。ダウ平均は83.18ドル安の24664.89、ナスダックは57.18ポイント安の7238.06で取引を終了した。台湾セミコンダクター(TSM)が、スマートフォン需要の鈍化を理由に慎重な通期見通しを示したことが嫌気され、半導体関連株を中心に売りが先行。生活用品株にも売りが広がり、終日軟調推移となった。一方で、複数の主要企業決算が好感されたほか、長期金利の上昇で金融セクターも選好され、下値は限られた。セクター別では、銀行や各種金融が上昇する一方で食品・飲料・タバコや半導体・半導体製造装置が下落した。

タバコ会社のフィリップ・モリス(PM)は、売上高が予想を下振れ15%を超える大幅下落。半導体需要の鈍化懸念から、エヌビディア(NVDA)やアドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD)など半導体関連企業が軟調推移。家庭用品のプロクター&ギャンブル(PG)は、製薬のメルク(MRK)の消費者向けヘルスケア事業を42億ドルで買収合意し、コスト増加への懸念から売られた。一方で、クレジットカードのアメリカンエキスプレス(AXP)や大手行のバンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BK)は、決算内容が好感され上昇。ネット小売のアマゾン(AMZN)は、プライム会員が1億人を突破したことを初めて明らかにし買われた。

携帯端末のアップル(AAPL)は、主要サプライヤーである台湾セミコンダクターの軟調な業績見通しに加えて、みずほ証券が4-6月期の売上見通しが予想を下振れるとの予想を示しており、5月1日の決算発表まで上値の重い展開となりそうだ。

■NY為替:米経済指標改善などを意識したドル買い

19日のニューヨーク外為市場でドル・円は、107円25銭から107円50銭まで上昇し、107円37銭で引けた。米4月フィラデルフィア連銀製造業景況指数の支払い価格が7年ぶりの高水準に達したことや、ロシア疑惑が緩和したことを背景にドル買い・円売りが優勢となった。ローゼンスタイン米司法副長官がトランプ大統領に対して、ムラー特別検察官が指揮している捜査ではトランプ大統領は捜査対象ではないと伝えたとの報道が材料視された。ユーロ・ドルは、1.2385ドルから1.2329ドルまで下落し、1.2346ドルで引けた。ユーロ・円は、132円96銭から132円36銭へ下落。ポンド・ドルは、1.4246ドルから1.4069ドルへ下落。英国中央銀行のカーニー総裁がインタビューで利上げのタイミングを明確にしなかったため、5月利上げ観測は後退し、ポンド売りが加速。ドル・スイスは、0.9668フランから0.9724フランへ上昇した。ユーロ・スイス絡みのフラン売りが加速した。

■NY原油:伸び悩みで68.47ドル、ポジション調整に絡んだ売りが入る

NY原油先物6月限は伸び悩み(NYMEX原油6月限終値:68.47 ↓0.14)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は前日比-0.14ドルの68.33ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて68.00ドルまで売られた。米原油在庫がただちに増加するとの見方は少ないものの、米長期金利の上昇やドル安が一服していることから、ポジション調整的な売りがやや目立った。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 30.18ドル +0.65ドル(+2.20%)

モルガン・スタンレー(MS) 54.70ドル +1.44ドル(+2.70%)

ゴールドマン・サックス(GS)254.17ドル +0.17ドル(+0.07%)

インテル(INTC) 52.22ドル -1.39ドル(-2.59%)

アップル(AAPL) 172.80ドル -5.04ドル(-2.83%)

アルファベット(GOOG) 1087.70ドル +15.62ドル(+1.46%)

フェイスブック(FB) 168.10ドル +1.74ドル(+1.05%)

キャタピラー(CAT) 155.70ドル -0.25ドル(-0.16%)

アルコア(AA) 60.23ドル +0.83ドル(+1.40%)

ウォルマート(WMT) 87.89ドル +0.32ドル(+0.37%)

スプリント(S) 5.96ドル -0.04ドル(-0.67%)

《HT》

提供:フィスコ

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