20日の香港市場概況:ハンセン0.9%安で3日ぶり反落、アップル関連が急落

市況
2018年4月20日 18時02分

20日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比290.11ポイント(0.94%)安の30418.33ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が185.61ポイント(1.52%)安の12054.23ポイントとそろって3日ぶりに反落した。売買代金は992億8900万香港ドルに縮小している(19日の売買代金は1149億3300万香港ドル)。

内外株安が逆風。アップルや半導体関連などを中心に、昨夜の米株が売られた流れを継いだ。この日の本土市場では、上海総合指数が中盤から下げ幅を広げている。米中通商摩擦の警戒感がくすぶる状況。米半導体大手クアルコムによる同業の買収案件に関し、中国当局は買収審査にあたり難色を示した。市場関係者の間では、「米国が中興通訊(ZTE:763/HK)に制裁措置を講じた報復」との見方が流れている。両国の応酬により、実体経済にも悪影響が及ぶと不安視された。

ハンセン指数の構成銘柄では、アップル関連とされるハイテク関連が急落。小型電子部品メーカーの瑞声科技HD(AACテクノロジーズ:2018/HK)が7.3%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が5.6%安で引けた。アップルの主要サプライヤー、台湾積体電路製造(TSMC)が発表した4~6月期の売上高見通しがアナリスト予想を下回ったことを受け、部品需要の減退が警戒された。このほか時価総額上位の本土系銀行株、石油株なども売られた。

非鉄やセメント、鉄鋼など素材セクターも下げが目立つ。新疆新キン鉱業(3833/HK)が5.8%安、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が2.5%安、中国建材(3323/HK)が4.4%安、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が3.3%安、鞍鋼(347/HK)が3.7%安で引けた。商品市況安がマイナス。この日の上海商品取引所では、非鉄や鉄筋など主要商品が軒並み下げている。

中国の自動車セクターも安い。華晨中国汽車HD(ブリリアンス・チャイナ:1114/HK)が2.8%、北京汽車(BAICモーター:1958/HK)が2.5%、比亜迪(BYD:1211/HK)が2.4%、東風汽車集団(489/HK)が2.2%、長城汽車(2333/HK)が1.6%ずつ下落した。

本土市場は3日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.47%安の3071.54ポイントで取引を終えた。非鉄やセメントなど素材株がさえない。金融株や不動産株、自動車株、インフラ関連株、ITハイテク関連株、空運株、消費関連株なども売られた。

【亜州IR】

《FA》

提供:フィスコ

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