注目銘柄ダイジェスト(前場):エンプラス、セレス、三井E&SHDなど

市況
2018年4月23日 12時13分

アコム<8572>:489円(-20円)

大幅反落。先週末、3月末を基準日とする1株当たり1円の配当を実施すると発表している。2010年3月末以来、8年ぶりの復配となる。利息返還請求問題の終結などとも受け止められるが、市場では一定の復配期待は織り込まれていたとみられる。配当水準は配当性向、利回りともに僅少なものであり、いったんは好材料がひとつ出尽くしたと受け止められる形に。

東製鉄<5423>:856円(-15円)

反落。先週末に前3月期の決算を発表している。営業利益は105億円で前期比0.4%減益、従来計画の130億円を下回る着地となった。販売数量未達やコストの上昇などが要因に。今期は120億円で同14.6%の増益見通し。140億円レベルの市場予想を大きく下回っている。増配計画や自社株買いの発表などは行っているが、想定以上の業績伸び悩みをマイナス視する動きが優勢。

第一生命HD<8750>:2162円(+94.5円)

大幅続伸。米国長期金利の上昇がプラス材料視されている。保険セクターは業種別上昇率のトップになっているが、なかでも相対的な感応度が高いとされる同社に関心が向かっている。米国の10年物国債利回りは先週末に2.96%まで上昇、2014年以来の最高値となっている。原油高をきっかけとしたインフレ懸念の高まりなどが背景となっているもよう。

エンプラス<6961>:3115円(-465円)

大幅続落。先週末に前3月期の決算を発表している。営業利益は43.7億円で前期比5.2%増益、従来予想の50億円を下回る着地となった。1-3月期は前年同期比6.6%の減益となっており、下振れ幅は想定よりも大きかった印象。また、今期は33億円で前期比24.5%の減益予想。オプト事業の売り上げ伸び悩みなどを想定しているもよう。想定外の大幅減益予想にネガティブなインパクト強まる。

三井E&SHD<7003>:1893円(+140円)

大幅続伸。ドイツのヴェリッシュミラーエンジニアリングと共同で、燃料デブリの取り出し作業を想定した腕型ロボットを開発したと一部で報じられている。耐放射線性を従来比2倍以上に引き上げ、業界で初めてセンサー不要での制御を実現したもよう。価格は1基数億円で、年間10基以上の販売を目標としている。また、マッコーリー証券が目標株価2400円で買い推奨に格上げとの観測もあるようだ。

セレス<3696>:1845円(+211円)

大幅続伸。先週末に業績予想の上方修正を発表、今12月期営業利益は従来予想の4.8億円から10億円に増額修正している。ポイントメディア事業やコンテンツメディア事業が堅調に推移する中、コインチェックの株式売却益4.8億円を計上することが上振れの背景。売却益計上はアナウンスされていたものの、業績数値への影響が表面化したことで、あらためて買い材料視される格好になっているようだ。

テックファム<3625>:1682円(+107円)

大幅続伸。18年6月期の営業利益見通しを従来予想の1.80億円から3.60億円(前期は1.65億円)に上方修正している。ソフトウエア受託開発事業において、既存顧客の深耕営業による案件獲得、注力領域であるAI(人工知能)、IoT(モノのインターネット)を活用した案件の受注が好調なことに加え、採算管理の整備が順調に進んだ。自動車アフターマーケット事業も業績は順調に推移しているという。

ベイカレント<6532>:3640円(+255円)

大幅に4日続伸し上場来高値更新。配当方針を変更し、8月31日を基準日として中間配当を実施すると発表している。これにより、19年2月期の中間配当は25.00円、期末配当は30.00円となる見通し。年間配当は従来予想の55.00円と変わらない。株主への利益還元の機会を増やす。中間配当の実施で配当を得る機会が前倒しされるため、個人投資家を中心に先回りする動きが出ているようだ。

ベクター<2656>:418円(-19円)

大幅続落。19年3月期第1四半期(18年4-6月)の営業損益見通しを0.60億円の赤字(前年同期は0.38億円の赤字)と発表している。通期見通しについては開示していない。同時に発表した18年3月期の通期実績は2.33億円の赤字(17年3月期は0.67億円)だった。オンラインゲーム事業で前期にサービスを開始したタイトルの不振が響いたほか、新規スマートフォンゲームの業績も当初計画を下回った。

《ST》

提供:フィスコ

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