明日の株式相場見通し=決算発表本格化目前で模様眺め、円安が下支えして値固め推移に
あす(24日)の東京株式市場は、18年3月期決算と19年3月期の業績見通し発表の本格化を目前にして、売り買いともに手控え姿勢が強まり模様眺めの展開となりそうだ。ただ、外国為替市場で、じりじりと円安・ドル高が進行していることから、これが下支えとなり下値固めの値運びとなりそうだ。
市場関係者からは「前週末20日の米株式市場は、米長期金利の上昇と“iPhoneX(テン)”の販売低迷観測によるアップル株の急落を嫌気して、NYダウ平均株価が200ドルを超える下げ幅となった。米長期金利の上昇は、日米金利差が拡大するとの見方から、外国為替市場で円安・ドル高を誘発し、日本株にとってプラスとの反応が一般的だ。ただ、あまりにも急激に米長期金利が上昇して米国株が波乱展開となった場合は、日本株も連動安に追い込まれる懸念がある」との見方が出ていた。
週明け23日の東京株式市場は売り買い交錯で始まり、日経平均株価は寄りつき直後に高い場面もあったが、その後は戻り売り圧力に押されマイナス圏で推移した。日経平均株価終値は、前日比74円20銭安の2万2088円04銭と続落した。
日程面では、3月の企業向けサービス価格指数、3月の全国スーパー売上高に注目。海外では、米仏首脳会談、米3月の新築住宅販売件数、米4月のCB消費者信頼感指数、独4月のIfo景況感指数が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)