話題株ピックアップ【昼刊】:タカラレーベ、コマツ、三菱UFJ

注目
2018年4月24日 11時40分

■トーカイ <9729>  2,497円  +256 円 (+11.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位

23日、トーカイ <9729> が18年3月期の連結経常利益を従来予想の73.1億円→79.1億円に8.2%上方修正。従来の4.9%減益予想から一転して2.9%増益を見込み、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。調剤薬局の新規出店を背景に処方せん受付回数が増加したうえ、処方せん単価も上昇したことが寄与。病院・介護関連のレンタル売上やクリーニング設備販売が好調だったことも収益を押し上げた。業績上振れに伴い、前期の年間配当を従来計画の40.5円→43.5円に増額修正した支援材料となった。併せて、TDK <6762> 、昭和電機産業と共同開発してきたリストバンド型ウエアラブル機器が医療機器認証を取得したことを明らかにした。

■タカラレーベン <8897>  475円  +37 円 (+8.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位

タカラレーベン<8897>が商いを伴い急伸。23日の取引終了後、集計中の18年3月期連結業績について、売上高が従来予想の1100億円から1108億円(前の期比7.0%増)へ、営業利益が105億5000万円から125億円(同20.8%増)へ、純利益が63億円から73億円(同19.5%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これを好感した買いが集中している。主力の新築分譲マンション事業で、引き渡し計画1600戸に対して1619戸の引き渡しを行ったことに加えて、売上原価の削減により粗利益率が大きく改善したことが寄与した。また、発電事業でメガソーラー発電施設を追加で売却したことや、広告宣伝費などの販管費の削減が進んだことも貢献した。なお、業績の上振れに伴い、従来10円を予定していた期末配当を1円増額して11円にするとあわせて発表した。年間配当は16円となり、前の期の15円に対しては1円の増配となる。

■コマツ <6301>  3,895円  +105 円 (+2.8%)  11:30現在

コマツ<6301>が続伸で約2カ月ぶりとなる4000円台回復を目前に捉えている。また、日立建機<6305>は5連騰と戻り足を鮮明としており、13週・26週両移動平均線も上回ってきた。米中貿易摩擦の問題も中国の習近平国家主席が柔軟な対応を見せたことで、行き過ぎた投資家の不安心理が後退。直近は為替が円安に振れていることもあってショートポジションを積み上げていたヘッジファンドが買い戻しを急ぎ、急反転相場につながっている。

■シャープ <6753>  3,430円  +85 円 (+2.5%)  11:30現在

シャープ<6753>が反発している。きょう付の日本経済新聞で「2018年3月期の連結営業利益は950億円前後と前の期に比べ5割ほど増えたようだ」と報じられており、会社側の従来予想930億円を上回ったとの観測が好材料視されている。記事によると、タブレット端末向けや液晶テレビ向けにディスプレー事業が伸長したほか、コスト削減も寄与したという。なお、決算発表は4月26日を予定している。

■三菱UFJ <8306>  748.4円  +18 円 (+2.5%)  11:30現在

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が5日続伸し底値離脱を鮮明としているほか、第一生命ホールディングス<8750>も同じく5連騰で5日移動平均線を足場に上げ足を強めてきた。米国では10年債利回りがここ上昇基調を強め、直近は2.99%とフシ目の3%台突破が目前となった。最近の原油市況の上昇が米長期金利上昇の引き金となっているほか、前日発表された3月の中古住宅販売件数が市場コンセンサスを下回る数字だったことなどが債券売りを助長した。これを受け、米国事業を展開する両社など大手金融株は運用環境の改善期待が株価を押し上げる背景となっている。

■日本郵船 <9101>  2,371円  +38 円 (+1.6%)  11:30現在

日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運大手3社が軒並み高となっている。きょう付の日本経済新聞で「海運大手の業績が急回復する」と報じられており、これを好材料視した買いが入っている。記事によると、郵船の19年3月期連結経常利益は400億円程度と前期推定比で約5割増の見通しとしているほか、川崎汽の経常利益は100億円程度と約3倍に膨らみそうだという。また、商船三井も大幅な増益を見込むとしている。3社はコンテナ船事業を昨年7月に統合し今年4月から運用を開始しており、航路や拠点の統合などが利益向上に貢献するもよう。また、世界的な景気回復を背景に荷動きが活発化しており、こうしたことが業績急回復に寄与する見通しだ。

■トヨタ自動車 <7203>  7,078円  +108 円 (+1.6%)  11:30現在

トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が軒並み上値追い態勢となっている。米10年債利回りが一時2.99%と4年3カ月ぶりとなる3%大台乗せ目前まで上昇、これを受けて外国為替市場でドル買いの動きが活発化し、足もとは1ドル=108円台後半まで急速にドル高・円安が進行、これが輸出株全般に追い風となっている。特に為替感応度の高い自動車セクターは19年3月期業績に与える輸出採算改善への思惑が見直し買いに反映されている形だ。

■GMO-FH <7177>  784円  +6 円 (+0.8%)  11:30現在

GMOフィナンシャルホールディングス<7177>が連日の年初来高値更新となっている。23日の取引終了後に発表した18年12月期第1四半期決算が、営業収益83億4600万円、営業利益25億8600万円、純利益17億8100万円となり、前期に決算期を変更していることから前年同期との比較はないものの、会社発表の前年同一期間との比較では、営業収益49.6%増、営業利益98.7%増、純利益97.0%増となったことが好感されている。仮想通貨事業を営むGMOコインの株式を追加取得し連結子会社化したが、仮想通貨市場で多くの仮想通貨の価格が下落したため、同事業は赤字を余儀なくされた。ただ、主力の証券・FX事業は国内店頭FXの収益率が向上したことに加えて、店頭デリバティブ取引全般が好調に推移。また、受入手数料や金融収益なども増加し、全体の利益を押し上げた。なお、未定としていた第1四半期末の配当は7円46銭。また、18年12月期通期業績予想は非開示としている。

■ファンコミ <2461>  694円  +5 円 (+0.7%)  11:30現在

ファンコミュニケーションズ<2461>が3日ぶりに反発している。23日の取引終了後、現金でキャッシュバックされる買い物サイト「monoka(モノカ)」のiOS版アプリを提供開始したと発表しており、これを好感した買いが入っている。monokaは、ネットショッピングの際にmonoka経由で購入するだけで現金が戻ってくる、キャッシュバックサービスで、ポイント還元ではなく現金キャッシュバックのため、交換の手間や利用制限、交換までのタイムラグがないのが特徴。これまでWebサイトのみの展開だったが、ユーザーの8割がモバイル環境で、さらにモバイルユーザーの7割がiPhoneからアクセスしていることから、今回のiOSアプリ開発となったとしている。

■コクヨ <7984>  1,895円  -176 円 (-8.5%)  11:30現在  東証1部 下落率2位

コクヨ<7984>が大幅4日続落している。23日の取引終了後に発表した第1四半期(1~3月)連結決算が、売上高881億2800万円(前年同期比1.9%減)、営業利益89億9100万円(同2.5%減)、純利益70億6400万円(同12.0%減)と減収減益となったことが嫌気されている。オフィス家具販売は好調に推移したものの、店舗用什器の製造・販売などを行うストア事業の譲渡や、ステーショナリー関連事業および通販・小売関連事業の減収が響き売上高は減少した。一方、売上総利益率にこだわった施策の継続的な推進で、売上総利益率は改善したが、販管費の上昇などもあり減益を余儀なくされた。なお、18年12月期通期業績予想は、売上高3180億円(前期比0.8%増)、営業利益180億円(同2.3%増)、純利益138億円(同8.0%減)の従来見通しを据え置いている。

■住友金属鉱山 <5713>  4,630円  -247 円 (-5.1%)  11:30現在  東証1部 下落率9位

非鉄株が安い。住友金属鉱山<5713>やUACJ<5741>、日本軽金属ホールディングス<5703>などが値を下げている。米財務省は23日、ロシアのアルミ大手ルサールへの経済制裁を緩和すると発表した。これを受け、アルミの需給逼迫観測が後退し、23日のロンドン金属取引所(LME)でアルミ先物価格が急落した。また、アルミと同様にロシアへの経済制裁で需給引き締まり思惑が浮上していたニッケル価格も大幅安となった。こうしたなか、この日の東京市場ではニッケル関連の住友鉱や大平洋金属<5541>、アルミニウム関連のUACJや日軽金HD、大紀アルミニウム工業所<5702>などへの売りが膨らんでいる。

■小僧寿し <9973>  152円  +44 円 (+40.7%)  11:30現在

小僧寿し <9973> [JQ]が続急騰し連日で年初来高値を更新した。前日は22日夜の日本経済新聞電子版でアスラポート・ダイニング <3069> [JQ]らとの業務提携が報じられたことが好感され、ストップ高に買われた。同社は23日大引け後、アスラポート、夢の街創造委員会 <2484> [JQ]とデリバリー事業で業務提携すると正式発表しており、前日の流れを引き継ぐ形で本日も大きく買われている。また、同社は宅配代行のデリズを簡易株式交換で完全子会社化すると発表。国内デリバリー市場における新たなビジネスモデルを確立するために、同社、アスラポート、夢の街創造、デリズの4社が共同してデリバリー事業を展開するという。そのほか、アスラポートを引受先とする4億円の新株予約権付社債(転換社債=CB)を発行することも明らかにした。

■セブンシーズ <3750>  520円  +80 円 (+18.2%) ストップ高買い気配   11:30現在

セブンシーズホールディングス <3750> [東証2]がストップ高買い気配。23日、18年3月期の連結最終損益を従来予想の5100万円の黒字→4億4800万円の黒字(前の期は4億6400万円の赤字)に8.8倍上方修正したことが買い材料視された。不動産保有会社の有価証券売却に伴う売却益が発生したことに加え、直近の業績動向が想定を上回ったことが寄与した。負ののれん発生益1億4800万円を計上することも最終利益の押し上げ要因となった。

■CEホールディングス <4320>  962円  +148 円 (+18.2%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ

23日、CEホールディングス <4320> が18年9月期上期(17年10月-18年3月)の連結経常利益を従来予想の8500万円→3億5900万円に4.2倍上方修正したことが買い材料視された。主力の電子カルテシステム「MI・RA・Isシリーズ」で一部物件の検収が前倒しとなり、売上が計画を上回ったことが寄与。外注費を中心に固定費が減少したことも利益を押し上げた。なお、通期の同利益は従来予想の4億5000万円を据え置いた。

●ストップ高銘柄

大和自動車交通 <9082>  1,498円  +300 円 (+25.0%) ストップ高   11:30現在

Jストリーム <4308>  711円  +100 円 (+16.4%) ストップ高   11:30現在

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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