【投資部門別売買動向】海外勢が現物と先物の3週合計買越額が1.3兆円に膨らむ中、個人は売りに回る (4月第3週)
●海外投資家が現物と先物の3週合計買越額が1兆3200億円強に膨らむ中、個人投資家は売りに回る
東証が26日に発表した4月第3週(16日~20日)の投資部門別売買動向によると、新年度入りからの海外投資家の買い戻しが続き、日経平均株価が4週続伸し約1ヵ月半ぶりに2万2000円台を回復したこの週は、海外投資家が4週連続で買い越した。買越額は前週比36%増の1151億円に増えた。先物の投資部門別売買動向でも日経平均先物とTOPIX先物の合計が3週連続で買い越し、買越額は2957億円と前週の4059億円から減少したものの高水準だった。現物と先物を合算した3週合計の買越額は1兆3242億円に膨らんだ。証券会社の自己売買部門は7週連続で買い越し、買越額は前週比30%増の1629億円だった。
一方、個人投資家が4週連続で売り越し、売越額は前週比56%増の2443億円に拡大した。
2月初旬の相場急落以降に大きく買い越していた個人投資家は株価回復に伴い利益確定売りが続いている。
海外投資家が現物と先物の3週合計の買越額が1兆3200億円強に膨らみ日経平均が2万2000円台を回復する中、個人投資家は売りに回った格好だ。
■投資部門別売買代金差額 (4月16日~20日)
東証・名証2市場の1・2部と新興企業向け市場の合計[総合証券ベース(全51社)]
※単位:億円(億円未満切り捨て) ▲は売り越し
海外投資家 信託銀行 個人合計 [ 現金 信用 ] 日経平均 ( 前週比 )
4月 ―――
第3週 1,151 18 ▲2,443 [ ▲2,087 ▲355 ] 22,162円 ( +383 円)
第2週 845 ▲72 ▲1,561 [ ▲1,417 ▲144 ] 21,778円 ( +211 円)
第1週 1,584 280 ▲1,264 [ ▲1,714 449 ] 21,567円 ( +113 円)
3月 ―――
第4週 48 9 ▲388 [ 240 ▲629 ] 21,454円 ( +836 円)
第3週 ▲4,541 99 4,478 [ 3,316 1,162 ] 20,617円 ( -1058 円)
第2週 ▲1,728 ▲203 ▲756 [ ▲1,311 554 ] 21,676円 ( +207 円)
第1週 ▲3,754 414 713 [ 738 ▲24 ] 21,469円 ( +287 円)
2月 ―――
第4週 ▲3,484 ▲267 3,359 [ 1,646 1,712 ] 21,181円 ( -711 円)
第3週 ▲1,132 1,132 815 [ 481 334 ] 21,892円 ( +172 円)
第2週 ▲362 38 850 [ 897 ▲47 ] 21,720円 ( +337 円)
第1週 ▲6,446 917 7,458 [ 5,644 1,813 ] 21,382円 ( -1891 円)
1月 ―――
第5週 ▲3,525 1,787 2,733 [ 984 1,748 ] 23,274円 ( -357 円)
第4週 ▲3,560 313 1,817 [ 144 1,672 ] 23,631円 ( -176 円)
第3週 ▲2,222 505 ▲229 [ ▲624 394 ] 23,808円 ( +154 円)
第2週 ▲316 ▲121 1,774 [ 196 1,577 ] 23,653円 ( -60 円)
第1週 4,851 35 ▲5,746 [ ▲4,578 ▲1,167 ] 23,714円 ( +949 円)
12月 ―――
第4週 ▲22 ▲65 ▲1,186 [ ▲1,534 347 ] 22,764円 ( -137 円)
第3週 1,223 239 ▲3,340 [ ▲3,574 234 ] 22,902円 ( +349 円)
第2週 ▲122 991 ▲826 [ ▲1,984 1,158 ] 22,553円 ( -257 円)
第1週 ▲2,168 2,689 ▲750 [ ▲1,046 296 ] 22,811円 ( -7 円)
※「信託銀行」は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など年金基金の売買動向を映すとされる部門。「個人・現金」は個人投資家による現物取引の売買動向、「個人・信用」は個人投資家による信用取引の売買動向。
※日銀が金融緩和策の一環として実施しているETF(上場投資信託)の買い入れは、ETFを組成する証券会社の自己売買部門を通じて買い入れているとみられる。
株探ニュース