本日注目すべき【好決算】銘柄 アドテスト、さくらネット、ネットワン (26日大引け後 発表分)

注目
2018年4月27日 7時00分

26日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

アドテスト <6857>   ★前期税引き前が上振れ着地・今期は43%増益へ

◆18年3月期の連結税引き前利益は前の期比61.6%増の242億円に伸び、従来予想の190億円を上回って着地。続く19年3月期も前期比43.2%増の347億円に拡大する見通しとなった。今期も半導体テスター市場の活況が続くなか、半導体メモリー用検査装置の販売が拡大するほか、車載向けなどの非メモリー用も伸びる。想定為替レートは1ドル=105円、1ユーロ=135円に設定。

業績好調に伴い、前期の年間配当を26円→32円(前の期は25円)に増額し、今期の年間配当は未定とした。

明星工業 <1976>   ★前期経常を一転13%増益・最高益に上方修正、配当も8円増額

◆18年3月期の連結経常利益を従来予想の52億円→64.5億円に24.0%上方修正。従来の8.9%減益予想から一転して13.0%増益を見込み、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。主力の建設工事事業で海外案件が順調に進み、売上が計画を上回ったことが利益を押し上げた。

業績好調に伴い、前期の年間配当を従来計画の18円→26円(前の期は14円)に大幅増額修正した。

予想PERが11.6倍→9.3倍に低下し、割安感がさらに強まった。

さくらネット <3778>   ★今期経常は74%増益へ

◆18年3月期の連結経常利益は前の期比28.6%減の5.7億円になったものの、続く19年3月期は前期比74.2%増の10億円に拡大する見通しとなった。前期は成長のためのデータセンター投資や人件費増加などが利益を圧迫した。今期は仮想サーバーやクラウドサービスの利用者増加が続くうえ、AIなど高度なデータ解析向け高火力コンピューティング案件も伸びる。

森六 <4249>   ★前期経常最高益予想を20%上乗せ、配当も10円増額

◆18年3月期の連結経常利益を従来予想の76.8億円→92億円に19.7%上方修正。増益率が28.5%増→53.7%増に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。主要顧客のホンダ向けに自動車用樹脂加工製品の販売が想定より伸びたことが寄与。コスト低減が進んだことも利益上振れに貢献した。

業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の80円→90円(前の期は45円)に増額修正した。

予想PERが9.4倍→7.1倍に低下し、割安感がさらに強まった。

レッグス <4286>   ★1-3月期(1Q)経常は6.5倍増益、対上期計画99%進捗

◆18年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比6.5倍の2億円に急拡大して着地。飲料業界やアミューズメント業界を中心にOEM・物販向け企画商品などの売り上げが増加し、20.0%の大幅増収を達成したことが寄与。

上期計画の2.1億円に対する進捗率は99.5%に達しており、業績上振れが期待される。

ネットワン <7518>   ★今期経常は31%増益、4円増配へ

◆18年3月期の連結経常利益は前の期比47.7%増の84.1億円に伸び、従来予想の72億円を上回って着地。続く19年3月期も前期比30.7%増の110億円に拡大する見通しとなった。今期はセキュリティ対策やクラウド基盤、IoT関連などの案件が増加するほか、利益率の高いサービス事業の拡大を見込む。原価低減や生産性向上の取り組みを進めることも大幅増益に貢献する。

併せて、創立30周年記念配当を実施する形で、今期の年間配当は前期比4円増の34円に増配する方針とした。

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