前場に注目すべき3つのポイント~昨日同様、東エレクの動きが日経平均の方向性を決める

市況
2018年4月27日 8時56分

27日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:昨日同様、東エレクの動きが日経平均の方向性を決める

■決算チェック:任天堂の19年3月期営業利益計画は26.7%増と期待下回る、保守的との指摘も

■前場の注目材料:マツダ、「CX-3」大型化、1800CC、メキシコ生産、北米開拓

■昨日同様、東エレクの動きが日経平均の方向性を決める

27日の日本株市場は買い先行の展開となろう。26日の米国市場ではNYダウが238ドル高と大幅に上昇した。フェイスブックの好決算が材料視され、ハイテク株中心に買いが先行した。また、長期金利の上昇が一服したこともセンチメントの改善につながったようである。シカゴ日経225先物清算値は大阪比115円高の22435円となり、足元でのリバウンドを試す格好になろう。

もっとも、フェイスブックの上昇は前日の時間外で織り込まれており、AMDが13%超の上昇等をみると、どちらかというと東エレク<8035>の決算インパクトが大きかったと考えられる。そのため、買い一巡後は昨日同様、東エレクの動きが日経平均の方向性を決めることになりそうである。

一方で、ファナック<6954>については今期見通しがコンセンサスを下回っており、ADRでは8%を超える下落となっており、これが日経平均の重石になるだろう。昨日は慎重姿勢から売られる格好だったが、織り込み済みからのアク抜けは期待しづらいところである。その他、決算では任天堂<7974>に関心が向かいそうだ。今期は弱めな印象だが、保守的との見方が優勢。また、ザラバ中に決算説明会を行う予定であり、これが刺激材料になる可能性がありそうだ。

とはいえ、大型連休に入ることから積極的な参加者も限られ、全体としてはインデックスに絡んだ商いで日経平均をけん引。個別では決算を手掛かりとした日替わり物色が続こう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)

■任天堂の19年3月期営業利益計画は26.7%増と期待下回る、保守的との指摘も

任天堂<7974>の18年3月期営業利益は前期比6.0倍の1775億円となり、従来予想(1600億円)を上回って着地した。ゲーム機「Nintendo Switch」の販売が好調で、当期の販売台数は1505万台となった。同機向けソフトウェアも「スーパーマリオ オデッセイ」などが人気を博し、当期のソフトウェア販売本数は6351万本だった。なお、期末配当は従来予想の1株当たり390円から480円に増額し、年間では前期より160円多い590円となった。19年3月期の通期業績については、営業利益で前期比26.7%増の2250億円との見通しを示している。「Nintendo Switch」販売台数は2000万台を見込む。為替レートの前提は1ドル=105円、1ユーロ=125円。年間配当は690円を予定している。営業利益計画は市場コンセンサスの4000億円強を大きく下回りネガティブな反応も想定されるが、市場では「計画は保守的な印象」との見方が多く、押し目買いの動きが出てきそうだ。本日の午前中に決算説明会を開催予定であり、計画に関する同社の説明が注目される。

■前場の注目材料

・NYダウは上昇(24322.34、+238.51)

・ナスダックは上昇(7118.68、+114.94)

・SOX指数は上昇(1268.21、+26.02)

・VIX指数は下落(16.24、-1.60)

・シカゴ日経225先物(22435、大阪比+115)

・米原油先物は上昇(68.19、+0.14)

・1ドル109円30-40銭

・マツダ<7261>、「CX-3」大型化、1800CC、メキシコ生産、北米開拓

・NTN<6472>、プロペラシャフトに特化、等速ジョイント開発

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

・特になし

<海外>

・10:30  中・工業利益(3月)    10.8%

《HT》

提供:フィスコ

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