連休の谷間で持たざるリスクが高まる可能性も【クロージング】

市況
2018年4月27日 16時22分

27日の日経平均は続伸。148.26円高の22467.87円(出来高概算18億8000万株)で取引を終えた。終値での22400円回復は2月5日(22682.08円)以来となった。26日の米国市場ではNYダウが238ドル高と大幅に上昇した。フェイスブックの好決算が材料視され、ハイテク株中心に買いが先行した。また、長期金利の上昇が一服したこともセンチメントの改善につながったようである。シカゴ日経225先物清算値は大阪比115円高の22435円となり、これにサヤ寄せする格好から買いが先行した。

ファナック<6954>は決算が嫌気される格好から大きく下落しており、日経平均を押し下げる半面、京セラ<6971>、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、アドバンテスト<6857>がけん引する格好となった。もっとも、コア銘柄に資金が集中するものの、全体としては決算が本格化しているほか、大型連休に突入することあって物色は広がらず、東証1部の騰落銘柄は値上がり数、値下がり数が拮抗していた。

来週は大型連休の谷間となる5月1日、2日の2営業日のみの取引となる。基本的には商いが細るところであり、決算を手掛かりとした個別物色が中心になりやすいだろう。ただし、南北首脳会談では、南北融和を国内外に印象付ける格好となった。米朝首脳会談への期待感が高まるなか、リスク選好姿勢が高まりやすい面もありそうだ。連休中の海外市場の強い値動きが持たざるリスクにつながる可能性も意識されよう。決算本格化で手掛けづらい状況であろうが、先物主導のインデックス売買によって、節目の22500円突破が期待されそうだ。

足元での為替の円安基調も安心感につながる。また、価格帯別売買で商いが積み上がっている22300-22500円を突破してくることによって、よりリバウンド基調が強まる展開も想定しておきたいところである。(村瀬智一)

《AK》

提供:フィスコ

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