来週の株式相場見通し=好業績予想銘柄への買い継続、連休谷間で市場エネルギーは減少
来週(1~2日)の東京株式市場は、大型連休の前半と後半に挟まれた“谷間の2日間”となる。休暇モードが強いため、市場エネルギーの減少は想定されるものの、18年3月期決算や19年3月期の業績見通しの内容が好調な銘柄に対する買い意欲は継続するものと予想され、日経平均株価は比較的堅調な推移となりそうだ。ただ、日本の休場期間中の米長期金利や海外株式市場、外国為替相場の動向次第では波乱の展開も想定される。日経平均株価の想定レンジは2万2200~2万2600円とする。
市場関係者からは「きょうは、前日の取引終了後に19年3月期の連結営業利益を前期比33.9%減と、大幅減益見通しを発表したファナック<6954>の株価に注目が集まった。寄り付き直後に前日比約14%下落し、終値でも同9.3%安となり、1銘柄で日経平均を約90円押し下げた。ただ、全体相場への影響では“ファナック・ショック”の波及は限定的となった。京セラ<6971>、アドバンテスト<6857>などが買い進まれ、買い意欲の根強さを印象付ける結果となった」との見方が出ていた。
日程面では、4月の新車販売台数(1日)、4月のマネタリーベース、4月の消費動向調査(2日)に注目。海外では、中国4月の製造業PMI、米3月の個人所得・個人支出(30日)、FOMC(1~2日)、米4月のISM製造業景況指数、米4月の新車販売台数(1日)、米4月のADP雇用統計、ASEANプラス3財務相・中央銀行総裁会議、ユーロ圏1~3月期のGDP(2日)、米3月の貿易収支、米4月のISM非製造業景況指数(3日)、米4月の雇用統計(4日)が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)