【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ GW明けに全員参加型の買い相場へ!
「GW明けに全員参加型の買い相場へ!」
●ネガティブ材料の囲みを破った外国人
4月の日経平均株価の月足チャートは陽線だった。月初が2万1441円だったことを考えると、先週末27日の2万2467円台は1000円超の上昇であり、堅調な展開の1カ月だったことになる。
これは非常に大きな意味を持つ。
4月は米中貿易摩擦問題、米長期債利回りの上昇、国内では財務省の不祥事による安部政権の支持率急落……と、あれこれネガティブ材料が多彩だった。
それでも日経平均はプラスで終えたのだ。4月の日経平均は上がると主張してきた私としては大満足の結果だが、正直これほど堅調な上昇になるとは思わなかった。
日足チャートをご覧いただくと、日経平均は「美しい」と言えるほど緩やかなトレンドを描いて上昇し続けたのだ。途中で急失速もあり得る――こう見ていただけに、この点はやや誤算となった。
しかし、それにしてもなぜこんなに堅調な動きになったのか。繰り返すが、ネガティブ材料が次々と押し寄せていたのだ。
それでも上昇したのは、もちろん外国人投資家たちの日本株の買い直しによるものだ。彼らは4月に入り3週連続で日本株を買い越している(現物先物合計)。前述したように、通常感覚では買いたくなる材料がないどころか、売り材料にしか見えなかったそれの方が圧倒的に多かったのにもかかわらず、買い越したのだ。
一方、国内投資家はその間、売り越しだった。
どのようなことからこんな違いが生じたのか? 「逆張り決行力の違い」、こう見てよい。国内投資家は上昇局面での逆張りには積極的だ。しかし、下落局面ではどうしても腰が引けてしまう。
ところが外国人投資家たちは、資金力が豊富なことから、底値圏と見ると積極的に買ってくる。それに対して国内投資家は底値の確認をしてから動くため、どうしても買い遅れてしまうし、浮上に転じてもそれを信じられず、結果的には相当戻ったところで投資を開始することになる。
●サマーストックの一角に目配りを
実はいまはそれに期待できる状況にある。ゴールデンウィーク(GW)明けは、外国人投資家たちの買い越し継続に加えて、国内機関投資家たちもようやく重い腰を上げ始め、そしてそれに個人も続くと予測されるからだ。
ここはそれに期待し、GW中は休みが明けたら気合を入れて投資に取り組めるよう、英気を養っておきたい。
そこで、ここでの注目銘柄だが、これから季節が夏に向かうことを考え(今年は暑くなる予想だ)、まずはコカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス <2579> だ。米国で炭酸水の需要が増加していることを考えると、この会社の製品も販売増が必至だ。
炭酸水に強い会社としては他にジャパンフーズ <2599> があり、株も期待が持てる。そして、もちろん毎度お馴染み「お~い、お茶」の伊藤園 <2593> も外さないようにしたい。
ビールではキリンホールディングス <2503> 、アサヒグループホールディングス <2502> 、サッポロホールディングス <2501> 、サントリー食品インターナショナル <2587> の中から、直近安値から浮上に転じたアサヒでよい。
夏は食品の安全性のキープに最大の配慮が必要な季節。そのための機材として需要増が見込めるのが冷凍冷蔵庫。そのメーカーとしてホシザキ <6465> も押し目狙いなら投資魅力ありだ。食品では冷凍食品に強いニチレイ <2871> がある。
最後に他分野にも目を向けておこう。富裕層向け不動産の販売好調に加え、ホテル事業への進出に積極的なサンフロンティア不動産 <8934> を。
2018年4月27日 記
株探ニュース