ソニーの売り一巡後の底堅さが意識されるか注目/オープニングコメント

市況
2018年5月1日 8時38分

1日の日本株市場はこう着感の強い相場展開になりそうだ。4月30日の米国市場は下落。株式交換による統合を発表したスプリントとTモバイルUSが、米規制当局の反対に警戒した売りで急落しており、ソフトバンクG<9984>のほか、ハイテク株への手掛けづらさにつながろう。また、先週末に決算を発表したソニー<6758>がADRで7%超の下落となったことも、本格化する決算の中で様子見ムードが高まりそうである。また、今週は大型連休の谷間となる1日、2日の2営業日のみの取引となる。基本的には商いが細るところであり、個別物色が中心になりやすいだろう。

南北首脳会談では、南北融和を国内外に印象付ける格好となった。米朝首脳会談への期待感が高まるなか、リスク選好姿勢が高まりやすい面はありそうだ。ただ、海外市場の反応は限られており、決算本格化で手掛けづらい状況のなか、先物主導のインデックス売買によって、振らされやすい相場展開になろう。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売りが先行するほか、参加者が限られるなか、ソフトバンクGなど指数インパクトの大きい値がさの一角に上値を抑えられやすい展開になりそうだ。そのため、指数に振らされ難い中小型株の一角に短期筋の値幅取り狙いの資金が向かいやすいと考えられる。また、日経平均はテクニカル面では先高観が強く、押し目買い意欲の強さが意識されるほか、下を売り込む流れにもなりづらいところであろう。

ソニーの売り一巡後の底堅さが意識されるようだと、センチメントを明るくさせてくる可能性がある。米アップルの決算を控え、ハイテク株へのアク抜けを意識した押し目買いの動きが出てくる展開も意識されそうだ。(村瀬智一)

《AK》

提供:フィスコ

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