イチネンホールディングス---通期は自動車リース関連事業、ケミカル事業、パーキング事業が好調
イチネンホールディングス<9619>は27日、2018年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比2.1%増の813.79億円、営業利益が同4.2%増の59.18億円、経常利益が同8.0%増の59.53億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同1.3%増の38.48億円となった。
自動車リース関連事業は増収増益となった。リースはリース化の進んでいない地方市場等を中心に新規販売を積極的に行い契約台数が増加した、自動車メンテナンス受託は契約台数が減少したが、契約高は増加した。燃料販売においては仕入れ価格が安定し堅調に推移した。
ケミカル事業は増収増益となった。工業薬品関連の燃料添加剤や石炭添加剤の販売が堅調に、化学品関連の機械工具商向けや個人向けケミカル製品の販売が順調に推移した。
パーキング事業は増収2桁増益となった。駐車場数の拡大に努め、駐車場管理件数と管理台数ともに増加した。新規駐車場の開発が順調に進み、また、既存駐車場の収益改善活動の効果もあった。
機械工具販売事業は増収も減益となった。子会社化した2社が販売増加に寄与し、さらにネット販売も順調に推移したが、株式取得関連費用などの販売費及び一般管理費が増加した。
合成樹脂事業は減収減益となった。半導体実装装置メーカー等へのセラミックヒーターの販売、科学計測機の販売は増加したが、遊技機メーカーへの合成樹脂製品の販売が減少した。
2019年3月期は、機械工具販売において調達コストの軽減を図る、また、遊技機メーカーへの合成樹脂製品の販売で一貫受注体制を構築する等の対策を図り、業績は、売上高が前期比5.7%増の860.00億円、営業利益が同3.1%増の61.00億円、経常利益が同2.5%増の61.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同0.3%増の38.60億円としている。
《MW》
提供:フィスコ