本日注目すべき【好決算】銘柄 日本マイクロ、昭電工、ダイトロン (9日大引け後 発表分)
9日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
日本マイクロ <6871> ★非開示だった今期経常は2.2倍増益、配当は5円増配へ
◆18年9月期第2四半期累計(17年10月-18年3月)の連結経常利益は前年同期比4.8倍の19.2億円に急拡大して着地。半導体市場でメモリー需要が拡大するなか、ウエハー検査に使用される計測器具のプローブカードがDRAM向けで底堅く推移したほか、NAND向けに好調だったことが寄与。商品構成の良化や稼働率向上で採算が改善したことも利益拡大につながった。
併せて、非開示だった通期の同利益は前期比2.2倍の35億円に拡大する見通しを示した。業績好調に伴い、従来未定としていた期末一括配当は15円(前期は10円)実施する方針とした。
日本一ソフト <3851> [JQ] ★前期経常を4期ぶり最高益に33%上方修正
◆18年3月期の連結経常利益を従来予想の5億4200万円→7億2000万円に32.8%上方修正。増益率が53.1%増→2.0倍に拡大し、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。前期業績の上方修正は3月に続き、2回目。2月に配信開始したスマートフォン向けゲーム「魔界ウォーズ」の売り上げが計画を大幅に上回ったことが寄与。「魔界ウォーズ」の会計方法変更に加え、4月に発売した海外新作タイトルを出荷ベースで売上計上したことも上振れに貢献した。
昭和電工 <4004> ★今期経常最高益予想を24%上乗せ
◆18年12月期の連結経常利益を従来予想の1060億円→1315億円に24.1%上方修正。増益率が65.7%増→2.1倍に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。世界的な需給逼迫を背景に、黒鉛電極の販売価格が上昇することが収益を大きく押し上げる。石油化学、化学品、エレクトロニクス、その他部門の業績上振れも利益拡大の要因となる。
同時に発表した第1四半期(1-3月)の同利益は前年同期比85.1%増の327億円だった。
予想PERが9.2倍→7.1倍に低下し、割安感がさらに強まった。
早稲アカ <4718> ★今期経常は52%増で12期ぶり最高益、2円増配へ
◆18年3月期の連結経常利益は前の期比3.1%増の11億円で着地。続く19年3月期は前期比52.3%増の16.8億円に拡大し、12期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期は英語教室1校と学習塾2校を新設するほか、ブランディング活動やICTを活用したサービスの拡充などを図り、期中平均塾生数を前期比6%増やす計画。経費抑制による採算改善も大幅増益に貢献する。
業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比2円増の35円に増配する方針とした。
予想PERが18.3倍→12.8倍に低下し、割安感が強まった。
MSジャパン <6539> ★今期経常は17%増で7期連続最高益更新へ
◆18年3月期の経常利益(非連結)は前の期比36.1%増の13億円に拡大し、従来予想の10.8億円を上回って着地。続く19年3月期も前期比16.7%増の15.2億円に伸び、7期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期も人材需給の逼迫が続くなか、マーケティング施策の強化などを通じ、管理部門と会計・法律分野の職種に特化した人材紹介サービスの新規登録者数を増やし、21.7%の大幅増収を見込む。
ダイトロン <7609> ★上期経常を一転1%増益に上方修正
◆18年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比77.2%増の10.4億円に拡大して着地。自動車の電装化や自動化需要の高まりを追い風に、半導体・FPD製造装置や電源機器、特殊コネクターなどの販売が大きく伸び、29.9%の大幅増収を達成したことが寄与。
業績好調に伴い、上期の同利益を従来予想の12.5億円→14億円に12.0%上方修正。従来の9.6%減益予想から一転して1.2%増益見通しとなった。
フルヤ金属 <7826> [JQ] ★7-3月期(3Q累計)経常が3.7倍増益で着地
◆18年6月期第3四半期累計(17年7月-18年3月)の連結経常利益は前年同期非連結比3.7倍の25.3億円に急拡大して着地。有機EL向けや電極向けの貴金属化合物の受注が好調だったうえ、タッチパネル配線向け薄膜なども伸びたことが寄与。一部貴金属価格が上昇したことも収益を押し上げた。
株探ニュース