利益成長【青天井】銘柄リスト〔第3弾〕 32社選出 <成長株特集>

特集
2018年5月17日 19時45分

本特集では、「利益成長“青天井”銘柄リスト」の【第1弾】(5月6日配信)【第2弾】(5月13日配信)に続き、5月14日から17日の期間に発表された決算の中で、18年1-3月期に過去最高益を更新し、かつ今期も最高益を見込む、いわゆる利益が“青天井”状況になっている銘柄にスポットライトを当ててみた。

下表では、本決算月にかかわらず、18年1-3月期(3ヵ月決算)に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を上振れて着地した銘柄をピックアップ。さらに、今期(通期計画)も過去最高益を上回る見通しを示している32社を選び出し、1-3月期の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。

上振れ率トップのリミックスポイント <3825> [東証2]はビットコイン価格が乱高下するなか、子会社ビットポイントジャパンが運営する仮想通貨取引所で手数料収入が拡大し、1-3月期(第4四半期)の経常利益は24.2億円と過去最高だった前四半期(17年10-12月)を3.8倍も上回って着地。併せて発表した19年3月期の同利益は前期比3.0倍の102億円に急拡大する見通しだ。指標面で予想PERが10倍割れまで急低下したことも材料視され、株価は連日の急騰劇を演じている。

2位のAMBITION <3300> [東証M]は不動産オーナーから一括借り上げした物件を転貸するサブリースを展開している。1-3月期(第3四半期)はサブリース管理物件戸数の増加が続いたうえ、昨年10月に買収したヴェリタス・インベストメントで投資用マンションの引き渡しが進み、1-3月期の経常利益は過去最高益を2.2倍も上回る5億円に膨らんだ。同社は民泊事業にも注力しており、6月の民泊解禁を前に関連銘柄としても注目を集めている。

3位に入ったのは金融機関向けシステムの受託開発を手掛けるキャピタル・アセット・プランニング <3965> [JQ]。同社は金融とITサービスを融合したフィンテック企業の先駆けとして知られる。1-3月期(第2四半期)は生命保険会社の料率改定や新商品投入が重なる4月を前に、販売支援システムの納品が集中し、経常利益は過去最高益を72.7%上回る4.8億円に拡大して着地。決算発表と同時に、オリジナルカタログから2500円相当の商品を贈呈する株主優待制度を新設することも発表している。

4位のレカム <3323> [JQ]は2月に連結化したLED照明と業務用エアコンの販売事業を展開する光通信子会社の業績上積みに加え、生産性向上や経費削減を進めたことで1-3月期に情報通信事業の収益が大きく伸びた。18年9月期の経常利益は前期比2.6倍の6.7億円に拡大し、実に16年ぶりの最高益更新を見込んでいる。5位のブイ・テクノロジー <7717> は中国をはじめとする海外パネルメーカー向けに液晶・有機ELディスプレー製造・検査装置が絶好調で、3四半期連続の最高益となった。19年3月期の経常利益は前期比31.0%増の162億円に拡大する計画だ。

また、6位のスマートバリュー <9417> [JQ]は自治体・公的機関向けに特化した地域情報クラウドや運転情報管理サービスなどのモビリティ分野で新規案件獲得が大きく伸び、1-3月期(第3四半期)は8四半期ぶりに最高益を更新した。18年6月期第3四半期累計(17年7月-18年3月)経常利益は3.9億円に達し、すでに通期計画の3.7億円を上回っていることから業績上振れも期待される。

┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想

コード 銘柄名     上振れ率 1-3月期 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高  PER

<3825> リミックス     285  2420   629    205  10235   3358 13.2

<3300> アンビション    122   500   225    101   538   268 29.5

<3965> キャピタルA   72.7   487   282   40.7   460   327 45.2

<3323> レカム      71.2   214   125    145   670   273 47.0

<7717> Vテク      54.2  5374   3485   31.0  16200  12370 13.0

<9417> スマバ      53.2   285   186   34.9   371   275 27.5

<4833> ぱど       28.4   258   201   22.9   290   236 60.0

<3937> Ubicom   25.0   150   120   35.2   480   355 38.5

<4022> ラサ工      24.4   883   710    3.0   2800   2718  8.8

<6864> NF回路     23.4   633   513    3.7   1150   1109 25.5

<9960> 東テク      22.2  2376   1944    5.0   5000   4764 12.2

<3677> システム情報   14.9   247   215   11.5   870   780 19.4

<6464> ツバキナカ    12.2  2523   2248   64.9  10600   6427 14.5

<3968> セグエG     10.4   298   270    5.0   459   437 29.0

<6670> MCJ       9.1  2721   2493    1.8   8900   8743 15.0

<6533> オーケストラ    8.9   122   112   22.3   444   363 26.1

<2498> ACKG      8.9  1917   1761    7.6   1490   1385 11.9

<6538> キャリインデ    8.8   211   194   36.7   1001   732 49.9

<8771> イー・ギャラ    8.6   634   584   10.8   2550   2302 31.9

<3742> ITbook    8.5   471   434   58.6   360   227 42.5

<4275> カーリットH    7.2   775   723    1.2   2500   2471 19.1

<3962> チェンジ      6.6   177   166   23.4   401   325 94.0

<8117> 中央自       4.8  1057   1009    6.6   4100   3847 11.1

<3405> クラレ       3.7  22891  22078    2.7  75000  72998 13.0

<4659> エイジス      3.4  1535   1485    7.0   3541   3309 13.9

<3388> 明治電機工業    2.6  1049   1022    4.3   3140   3010 11.6

<3359> タイセイ      1.8   166   163    4.2   344   330 28.2

<6481> THK       1.7  12207  11999   34.2  46900  34955 14.4

<3835> eBASE     1.7   480   472    7.5   1050   977 23.5

<6824> 新コスモス     1.6   981   966    1.9   2683   2633 11.6

<6030> アドベンチャ    0.7   151   150   22.2   500   409  119

<3076> あいHD      0.2  2544   2539   10.1   9800   8900 19.6

※ 2017年1月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した2003年4-6月期以降の業績に基づいたものです。

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