来週の株式相場見通し=2万3000円台固めの動きに、円安背景に買い安心感持続

市況
2018年5月18日 17時10分

来週(21~25日)の東京株式市場は、3月期決算企業の業績見通し開示が一巡し、買い手掛かり材料難の地合いが想定される。ただ一方では、外国為替市場の円安進行に支えられて、採算改善期待から輸出関連の主力銘柄への買いが継続しそうだ。日経平均株価は、2万3000円台を固める展開を予想する。来週の想定レンジは、2万2700~2万3300円とする。

きょうの外国為替市場で、一時1ドル=111円ちょうど近辺まで円安・ドル高が進行するなど、大型連休明けから円安基調が強まっている。主力輸出関連企業の19年3月期の業績予想の想定為替レートは、1ドル=105円近辺が多くを占めており、リスクに対応するための“のりしろ部分”が広がっていることが、買い安心感につながっているようだ。

市場関係者からは「当面は、米中通商交渉や米朝首脳会談などに向けて各国要人から、さまざまな発言が飛び出して株式相場にも短期的な影響を与える可能性は否定できない。ただ、それぞれの陣営とも“自らに有利にことを運ぼうとするための条件闘争的な駆け引き発言”の色彩が強いことから、大筋の方向性が揺らぐとの見方は少ない。やや気掛かりなのは、米長期金利の上昇に米株式市場が敏感に反応し過ぎて、NYダウ平均株価の下落幅が極端になることだ」との見方が出ていた。

日程面では、4月の貿易統計、4月の首都圏新規マンション発売(21日)、3月の全産業活動指数(23日)、気象庁が3カ月予報(25日)に注目。海外では、米4月のシカゴ連銀全米活動指数(21日)、米韓首脳会談(22日)、米4月の新築住宅販売件数、5月1・2日開催のFOMC議事録(23日)、米4月の中古住宅販売件数(24日)、米4月の耐久財受注、独5月のIfo景況感指数(25日)が焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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