今週の【早わかり株式市況】 8週続伸・2万3000円目前、米株高と円安で上値追い続く

市況
2018年5月19日 6時40分

今週の株式市場は、米株高と円安を追い風に戻り売りをこなし、日経平均株価が8週続伸し、節目の2万3000円大台に接近した。

週初の14日は朝方こそ戻り売りで安く始まったものの、その後は米株上値追い基調を背景としたリスク選好の買いが優勢となり、日経平均は3日続伸した。

翌15日は前日の米株高と為替の円安基調を受けた朝高後は利益確定売りが優勢となり、日経平均は4日ぶりに小幅反落した。16日は前日のNYダウが9日ぶりに大幅反落したうえ、国内1-3月期GDPが9四半期ぶりにマイナスだったことも嫌気され続落した。17日は米株高と円安基調を受けてリスク選好の動きが再燃し、3日ぶりに反発した。

週末の18日は米長期金利の上昇による日米金利差を背景に為替市場で一時1ドル=111円台目前までドル高・円安が進行したことでリスク選好の買いが続き、日経平均は続伸した。

日経平均株価は、前週比171円(0.76%)高の2万2930円と戻り売りをこなし、8週続伸して取引を終えた。心理的な節目で2月急落時の起点でもある2万3000円までわずか70円に迫った。

来週は、2万3000円大台を巡る攻防が想定される。円安がさらに進めば大台乗せの可能性が高まる。

重要イベントとしては、国内では21日朝に発表される4月貿易統計が注目される。海外では23日発表の米国4月新築住宅販売件数や23日-25日に実施すると表明している北朝鮮の核実験場廃棄に注視が必要だろう。

◆マーケット・トレンド(5月14日~18日)

【↑】   5月14日(月)―― 3日続伸、米株上値追い基調でリスク選好の買い

日経平均 22865.86( +107.38)  売買高15億1988万株 売買代金 2兆5931億円

【↓】   5月15日(火)―― 4日ぶり小反落、米高・円安も上値重く利益確定売り

日経平均 22818.02(  -47.84)  売買高17億3046万株 売買代金 2兆7419億円

【↓】   5月16日(水)―― 続落、米株安とGDPの減少を嫌気し売り優勢

日経平均 22717.23( -100.79)  売買高16億2672万株 売買代金 2兆6028億円

【↑】   5月17日(木)―― 3日ぶり反発、米株高と円安でリスク選好の動き再燃

日経平均 22838.37( +121.14)  売買高14億7347万株 売買代金 2兆3870億円

【↑】   5月18日(金)―― 続伸、円安進行でリスク選好の動き継続

日経平均 22930.36(  +91.99)  売買高13億0310万株 売買代金 2兆2800億円

◆セクター・トレンド(5月14日~18日)

(1)原油高でJXTG <5020> など石油・石炭業が業種別上昇率トップ

(2)金融株は第一生命HD <8750> など保険株が大幅高、

みずほFG <8411> など銀行、大和 <8601> など証券株も堅調

(3)住友化 <4005> など化学、神戸鋼 <5406> など鉄鋼といった素材株が買われた

(4)三菱重 <7011> など機械、日産自 <7201> など自動車といった輸出株も総じて高い

(5)鹿島 <1812> など建設、野村不HD <3231> など不動産といった内需株の一角はさえない

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.