【↓】日経平均 大引け| 続落、米株安とGDPの減少を嫌気し売り優勢 (5月16日)

市況
2018年5月16日 16時18分

日経平均株価

始値  22730.12

高値  22796.14(12:40)

安値  22695.84(14:22)

大引け 22717.23(前日比 -100.79 、 -0.44% )

売買高  16億2672万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆6028億円 (東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

1.日経平均は続落、米株安と国内1~3月GDPの減少を嫌気して売り優勢に

2.米長期金利の上昇を背景にリスク回避ムード、為替の円安進行にも反応は限定的

3.後場寄りに先物を絡めて下げ渋るも買いは続かず、後半は改めて売り直される

4.取引時間中はアジア株安も嫌気、業種別には鉱業や情報通信の売り目立つ

5.三菱UFJ、ソフトバンクなどが軟調となる一方、リクルートなどは買われる

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは193ドル安と9日ぶりに大幅反落した。米長期金利が6年10ヵ月ぶりの水準に上昇したことが警戒され、幅広い銘柄に利益確定の売りが出た。

東京市場では売り優勢の展開となり、日経平均株価は後場寄りに下げ渋ったものの戻し切れず、後半売り直される形となった。

16日の東京市場は、利益確定売り圧力に押される展開となった。前日の米国株市場でNYダウが9日ぶりに大幅に下落、米長期金利の上昇が嫌気されており、東京市場でもこのリスク回避の流れが波及した。外国為替市場では1ドル=110円台前半のドル高・円安方向に振れたが反応は限定的。きょう寄り前に発表された1~3月のGDPが9四半期ぶりのマイナスで市場コンセンサスを下回ったことも、買い手控えムードを強める背景となった。後場寄りに先物を絡めて大口の買いが入り、日経平均はいったん戻り足をみせたものの買いは続かず、中国や香港などアジア株安も影響して後半は売り直される展開に。業種別には医薬品や保険、サービスなどが堅調だった一方で、鉱業や情報通信などが軟調だった。

個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が売りに押され、ソフトバンクグループ<9984>も軟調。ブイ・テクノロジー<7717>も大きく下げた。ノーリツ鋼機<7744>が一時ストップ安となり、旭ダイヤモンド工業<6140>も急落した。トリドールホールディングス<3397>、エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>などの下げも目立った。三浦工業<6005>も安い。

半面、トヨタ自動車<7203>が堅調、リクルートホールディングス<6098>が物色人気。SBIホールディングス<8473>も高い。宮越ホールディングス<6620>が急騰、日新製鋼<5413>、関東電化工業<4047>も値を飛ばした。エムアップ<3661>、東洋製缶グループホールディングス<5901>が大幅高となったほか、GMOインターネット<9449>、ヤマシンフィルタ<6240>なども大きく買われた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はリクルート <6098> 、エーザイ <4523> 、洋缶HD <5901> 、ユニファミマ <8028> 、大日本住友 <4506> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約37円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、ソフトバンク <9984> 、京セラ <6971> 、トレンド <4704> 、東エレク <8035> 。押し下げ効果は約65円。

東証33業種のうち上昇は12業種。上昇率の上位5業種は(1)医薬品、(2)保険業、(3)サービス業、(4)証券商品先物、(5)空運業。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)倉庫運輸関連、(3)情報・通信業、(4)建設業、(5)非鉄金属。

■個別材料株

△フロンテオ <2158> [東証M]

今期経常は16倍増益、3期ぶり3円で復配へ。

△キタムラ <2719> [東証2]

CCC子会社がTOBを実施。

△みんなのW <3685> [東証M]

10月1日付でオウチーノ <6084> [東証M]と経営統合。

△フライト <3753> [東証2]

今期経常は5.2倍増益へ。

△旭有機材 <4216>

19年3月期営業利益は4.1%増予想。

△洋缶HD <5901>

今期経常20%増益見通しと自社株取得・消却を好感。

△キャリインデ <6538>

今期経常は37%増で3期連続最高益へ。

△ヒロセ通商 <7185> [JQ]

前期経常は75%増で3期連続最高益。

△クワザワ <8104> [東証2]

1→2の株式分割を実施。

△ファイバーG <9450> [東証M]

今期経常最高益予想を27%上乗せ。

▼要興業 <6566> [東証2]

今期経常は34%減益へ。

▼ラオックス <8202> [東証2]

1-3月期(1Q)経常は赤字拡大で着地。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)宮越HD <6620> 、(2)メック <4971> 、(3)日新製鋼 <5413> 、(4)キャリインデ <6538> 、(5)旭有機材 <4216> 、(6)日電子 <6951> 、(7)関電化 <4047> 、(8)エムアップ <3661> 、(9)洋缶HD <5901> 、(10)ペガサス <6262>

値下がり率上位10傑は(1)ノーリツ鋼機 <7744> 、(2)旭ダイヤ <6140> 、(3)スタティアH <3393> 、(4)新光商 <8141> 、(5)AOITYO <3975> 、(6)大日精 <4116> 、(7)東京きらぼし <7173> 、(8)トリドール <3397> 、(9)スルガ銀 <8358> 、(10)ショーケース <3909>

【大引け】

日経平均は前日比100.79円(0.44%)安の2万2717.23円。TOPIXは前日比4.80(0.27%)安の1800.35。出来高は概算で16億2672万株。東証1部の値上がり銘柄数は890、値下がり銘柄数は1120となった。日経ジャスダック平均は3924.80円(36.41円安)。

[2018年5月16日]

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.